北海道新幹線 渡島トンネル(上二股工区)工事発生土に係る町民説明会の記録

日時:2019年(令和元年)10月31日 午後6時より
場所:厚沢部町 山村開発センター集会室

趣旨:「渡島トンネル上二股工区の掘削工事で発生する自然由来の重金属等が含まれる対策が必要な掘削土の対応について」

厚沢部町役場からの出席者
・副町長 M
・総務政策課長 A
・総務政策課 政策振興係長 M

(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの出席者
・北海道新幹線建設局 次長 U
・同 副参事 M(八雲町・長万部町・厚沢部町の一部担当)
・同 工事第四課長 U(八雲町・長万部町・厚沢部町の一部担当)
・同 工事第二課長 S(北斗市・厚沢部町の一部担当)
・同 八雲鉄道建設所 所長 H
・同 北斗鉄道建設所 所長 S

住民参加者数:約30名                                                

 

山村開発センター入口の貼り紙       式次第

以下、説明後の質疑応答

質問者A 今日の会合の主催は機構か町か。

機構 主催は新幹線建設主体の機構。町は受入民有地の所有者と協定を結ぶにあたり立会人でありモニタリングの監視結果の報告先。

質問者B 前回よその町の土が来る事はないと言っていたのに説明会もなく決まるのはおかしいとの声があり今回の説明会になったという認識で正しいか。

機構 そう聞いているが経緯は厚沢部町から確認いただきたい。

副町長 町の方から機構にお願いをして今回の説明会となった。

質問者B つまり機構が自主的に住民説明会をと言う姿勢ではなかった。それは不誠実だと思う。なぜそういう判断をしたのか。

機構 協議していく中でタイミング的には今日になった。

質問者A 機構が町に依頼したのか町が機構に依頼したのか。

副町長 町は当初あまり必要とは考えてなかった。いろんな意見を伺い機構と相談し今日になった。

質問者C 要対策土の処分場が決まるまで掘らないほうがいいのでは。

機構 厚沢部町内においても全てを確保できていない状況。2030年度に完成をして地域振興をと言う期待に応える使命もある。

質問者D 前回の説明会で町外の土は持ってくることないとの回答だった。こうやって二転三転してくると誰を信頼していいのか疑問。誰の責任なのかを聞きたい。

機構 昨年1月の説明会で他の地域から持ち込むことはないと説明していたことと違っているのはおっしゃる通り。計画通りに進んでおらず申し訳ございません。時間の関係上なんとかということでお願いにあがっている。上里受け入れ地については厚沢部町と連携して必要な説明をしていかないといけない認識。モニタリングは住民にも合意を図ったうえで町とも協議して終了期間を設定したい。

質問者D 出たものはその町で処分するのが一番シンプル。八雲町の土を厚沢部町に持ってくるというだけでは終わらないと思う。

機構 上二股工区はもともと厚沢部町と八雲町にまたがっている工区であり、最初の八雲町部分を掘るにあたりしっかり管理できている上里地区に受け入れていただきたいとお願いをした。しっかりと管理するのでご理解いただきたい。

質問者E 上里受け入れ地の安全性は。想定外の場合、安野呂川に流れ込んで農地に入り込む。水質検査では足りないのではないか。

資料29ページ

機構 29ページに写真。この土地はもともと窪地で地下水の流れを一番下流部でモニタリングを行っている。土自体の含有量はすべて基準値以下。地下水溶出がどの程度かがリスクだが、河川の水の量が多いので基準値を超える事は考えられない。

質問者F 重金属について問題は濃度でなく総量。生物濃縮を考えると何十年何百年かけてその地にたまっていく。専門家が安全だと言っているがブラックボックス。耐用年数はあるのか。

機構 自然由来の重金属の濃度という意味では1kgの岩に何mg含まれているかが土壌含有量という基準、それについては基準値以下。それが総量的な考え方と思う。吸着と溶出を繰り返す特徴があるのをあらかじめ分析して調べている。降った雨によってすぐに溶け出すオーダーではない。

質問者F 耐用年数が専門家に確認されているのか。結果は公開されているか。

機構 耐用年数については後ほど確認する。

質問者F チェック機関が必要。町や議会が主体になって監視委員会などを作るしかないと思う。

質問者G 対策土と無対策土の違いはどうやって分かるのか。

機構 地質ごとにボーリング調査をおこなっている。掘削開始後は水平方向にボーリングをして確認しながら掘っている。

質問者G 無対策土には有害なものは入っていないという事で良いか。

機構 はい。

質問者B 予想される対策土の総量はいくらか。

北海道新聞 2019年10月18日紙面   北海道新聞 2019年10月18日紙面

                      北海道新聞 2019年10月10日紙面

機構 厚沢部町内で33万立米を予想。

質問者B 新聞の報道によると10月17日に機構と町で会合を開いて確認書を交わす流れだったのか。

機構 17日には打ち合わせをした。確認書を交わす場ではなかった。

質問者B 町のホームページに間違って掲載されたのかたまたま見たが、確認書を交わせないと出せない文書が18日の日付で既に準備されていた。

副町長 北海道新幹線は町も期成会の一員として実現を国に要請してきた。協力できる点は協力するという考え方。

質問者B 機構は主体ならば今後は住民説明会も積極的にお願いしたい。

機構 分かりました。

 

厚沢部町ホームページに誤って(?)掲載された住民向けのお知らせ

 

質問者G 最近の風水害で想定していない土砂崩れや河川の氾濫は大丈夫か。

機構 今回のこの上里地区においては安全と考えている。

質問者G なぜより安全な二重シートなどを使わないのか。

 

資料5ページ

 

機構 対策土の特徴で使い分ける。二重シートの方が安全という考えではない。

質問者G 厚沢部の分をどこが受け入れるのか決まらないのに八雲町の土を厚沢部にというのはどう考えても乱暴。

機構 工夫をしながら一日も早い完成を目指していく。まだ確保できていない土地について取り組んでいく。

質問者D 無償で土地を提供とのこと。なぜ無償なのか。暮らしの安全は誰が保証してくれるのか。

機構 元々土取り場で人工的にできた窪地。地権者としては元通りの高さにしたいという事でご利用させていただいている。

質問者D 厚沢部町としては何の利点があるのか。

副町長 タイムスケジュール的な協力をしている。発生土については全国どこでも無償と聞いている。

質問者H 厚沢部町では自然が豊かで小学校や教育委員会の川遊びがある。本当に大丈夫か。

機構 今後もしっかり監視し流れ出ないように施工していく。

質問者I ダンプが1時間に何台くらい走るのか。

機構 往復で1時間10台位、一日で60~80台くらいになる。

資料24ページ

 

質問者J 町長は受け入れを決める方針か。

副町長 厚沢部町の総量が増えるとかではなく時間的な対応だけなので協力したいという考え。

質問者A 万が一漏れ出しがあった場合、責任は民間の所有者ではなくてすべて機構にあると考えて良いか。

機構 機構の施工や設計の考え方に基づいて不足の事態で周辺環境に影響を及ぼした場合には機構に責任があると考えている。その場合機構が責任をもって対処する。

質問者A 町の関わりはどうか。

副町長 その通り履行されているかは立ち会いした者の責任と思っている。

質問者B 全体量は前回28万と聞いていた。なぜ5万も増えたのか。盛土の厚さはなぜ4メートル低くなったのか。最大濃度それぞれ今回が高いのがなぜか。いつから要対策土から対策土という呼び方になったか。

機構 調査ボーリング等追加し見直した結果、5万ほど増えて最大で33万立米と考えている。

質問者B 八雲から出る受け入れ分が5万立米。それを見越してとは違うか。

機構 そうではない。濃度については近隣の他工区で同じような土が高い値だったのでその値を用いた。盛土厚さは現地の測量結果から踏まえた。呼び方は去年の途中から対策土に統一した。

質問者A 八雲町の土を厚沢部町に持ってくるべきではないと思う。一町民の意見です。

司会 これをもちまして説明会を終了します。ご参加ありがとうございました。

機構 ありがとうございました。

以上

<参考資料>

 

函館新聞 11月1日紙面    北海道新聞 11月1日紙面 

                                                               

 

令和元年11月12日 機構と厚沢部町とで交わされた
「八雲町内の区間からのトンネル発生土の受け入れに関する確認書」 の写し

 

平成30年1月19日 機構と土地所有者とで交わされた
「厚沢部町上里地区の発生土受入に関する協定書」 の写し
(立会人は厚沢部町)(要対策土)

 

平成30年7月23日 機構と土地所有者とで交わされた
「厚沢部町上の山地区の発生土受入に関する協定書」 の写し
(立会人は厚沢部町)(無対策土)

 

 

 

 (ページ作成日2020/12/30 作成者:藤岡俊吾


 

住民向け説明会「トンネル工事 要対策土の対応について」の記録

日時:2018(平成30)年1月16日
場所:町民交流センターあゆみにて

趣旨:「トンネル発生土の対応について  北海道新幹線、渡島トンネル(北鶉・南鶉・上二股)工事」

(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構側の出席者:
・北海道新幹線建設局 工事第二課長 MTU
・工事第二課担当係長 MUR
・北斗鉄道建設所所長 TMI
・北斗鉄道建設所 副所長? AZW
・北斗鉄道建設所所員 TKN

役場出席者:
・総務政策課長 ASKR
・総務政策課 MIT

住民参加者数:約20名 

式次第  説明資料

           

以下、説明の後の質疑応答

質問者A 短時間豪雨で沈砂池にたまる量が溢れないか。運び込み経路の道路は拡幅するのか。下流で養殖している鮎は内蔵食べる魚。重金属蓄積が心配だ。

機構( ) 沢地形になっており沈砂池は最大雨量に1時間に耐えられる大きさを策定している。

質問者A 24時間で100ミリ降ったときは十分に大丈夫か

機構(A) アメダスのデータで一時間37ミリを想定している。沈砂池は施工中の泥水を流さないためのもの。将来的には撤去して覆土に植生をする。1時間の量の沈砂池を設けてそれ以上の雨量の時は作業を止めたりブルーシートを用いて泥水を流さないようにする。道路拡幅についてはところどころを拡幅してすれ違う場所を作りたい。

質問者A 養殖池の横で深さ7mの井戸水を掘り、大雨で川の水が濁りの時に井戸水を利用している。影響ないか。

機構(A) 民地の境界で異常がない数値、溶出量基準値以下にして出すことにしている。影響することはあってはならない。モニタリング結果は毎月厚沢部町にも報告する。万が一以上があったときは周知してもらう。

質問者B 227号線から受入地までの町道の砂利道は舗装する計画か。

機構(A) 現状、国道から1.2㎞のみ舗装でその先は砂利道。砂利のまま一部すれ違い場所の拡幅のみを考えている。

質問者B 13万立米の容量だがそれでトンネルから出る分が全部収まるのか。

機構(A) 要対策土と無対策土がどれだけ出るかは現在施工前の地表からのボーリング調査による推定。施工中調査の結果で変わる可能性ある。現時点で要対策土28万立米くらいを想定している。いま13万立米の場所になっているので、それ以上については今後検討してどういう方法でどの場所に追加していただけるのかを検討してまた説明の場所を設けさせていただければと考えている。

説明資料より。受け入れ地の概略位置 

 

質問者C 下流にかなり水田がある。コメはヒ素とかカドミウムの検査を定期的にするので少し心配している。沈砂池は覆土を完了するまでか。先行している八雲町で受け入れ地の関係でも揉めてているのはどの論点か。

機構(A) ヒ素・セレン以外は検出できない計量下限値以下ということを確認している。2点目沈砂池はおっしゃる通り覆土を完了するまでで完了後は撤去する。

機構( ) 八雲町の話、最大の案件は濁水を流さないという点。噴火湾に高速道路工事で濁水の一部が流れ出たことがありトンネル工事でもそれがないようにと漁協さんが。要対策土の処理地について地形上、発生土を盛る場所がなく河川や海のそばを八雲町から斡旋してもらった。準備、調査をしている状況を漁協にお話したところお話ししたところ海や河川に近いということで濁水の心配あるので控えてくれという話が去年あった。いま別に町有地も斡旋していただいている最中です。

質問者C もう一点だけ。覆土完了でセレン・ヒ素は漏れないという認識のようだが、二年過ぎた後のモニタリングはどうなるか。

機構( ) 基本的に二年間というのが国交省で作られているマニュアルの内容で、変動なく一定の値になったらモニタリング中止していいと。一つの目安としてお話した。変動あれば続けていく必要はある。

質問者D 素朴な疑問だが町から出た土は町で処分と。それ以外の土については一切持ち込む事はないのか。

機構( ) おっしゃる通り。厚沢部町内のほうにもっていく土は厚沢部町内の斜坑・本坑で出た土。北斗市で出た分については北斗市で、八雲町で出た分については八雲町のほうに持っていくと言うこと。

質問者D それは工事の方が責任を持つのか。

機構( ) はい、我々発注者が責任を持って土の行き先を管理します。

質問者D システムの完成度はどこまで保証できるのか。

機構( ) 目的としている溶出量基準以下は絶対守らないといけないと思っている。モニタリングをして確認しながらて施行する。万一基準を上回った場合は別途また対策をやっていく必要がある。

質問者D この場所は民有地と言うことだが、沢は必ず河川に出る。水質の管理は。

機構( ) 意養川の上流側・下流側でも月一回表流水を採取する。基準を超えていないかどうかと言うのを確実にチェックして施工を行いたい。

質問者D 耐久性はどれくらいか。

機構(A) 盛土の設計に基づいて崩れないようなものを計算している。

質問者D 濾過装置が撤去された後については。浸透するものはないのか。

機構(A) 草を表面に生やし泥水が出ないと言う状況を作った上で撤去する。浸透する水は吸着層を通っていくので、そこで金属成分が基準値以下であるということをモニタリングします。それを2年間確認した上でモニタリング終了なる。

質問者D 二年間で終了した後の吸着層の耐久性は。

機構( ) 我々も学識経験者の重金属委員会の中で先生方にアドバイスを受けて、よほど掘り返したりしない限り外に漏れ出すと言うことはないということを確認している。協定書をこの先結ぶが、その中にも受け入れ完了後に盛土形状を掘って搬出したりしないとする。しっかりと協定を結んで施行したいと考えている。

説明資料より。要対策土 受入地の調査  説明資料より。要対策土 受入地の概要

 

質問者E 6月の説明会にも出席した。その時の説明は工区は2つだったが上二股工区が加わったのは区切りが変わったのか。受け入れ地の反対側・鶉側への流出は心配ないのか。6月の説明で土砂の総量58万立米とのことだった。そのうちの28万立米が要対策土になる想定か。土砂の受け入れは無償と聞いたが今回のような要対策土でも同様か。

機構(A) 6月は2工区で説明。その時は上二股工区が発注になってなかったため省かせていただいた。今回の3つが厚沢部町に係るすべて。事前の調査で意養川側への流れのみと確認している。

質問者E 基盤排水層はどのような材質か。仮に大雨で崩壊した時に反対の鶉側に流れ出る可能性はないのか。

機構(A) 基盤排水層の材質は砂利。

機構(  ) 排水層の下の地盤は岩盤。鶉側には流れないことを事前調査で流れも確認している。

質問者E 地盤が崩壊するような心配はないのか。

機構(A) 断面図で分かる通り進入路よりも低いところまでしか盛土をしないので降った雨はすべて意養川に流れる。

質問者E 土砂の量と、受け入れが無償かどうかは。

機構(A) 58万立米は全体量。要対策土はおそらく28万立米で無対策土と半々くらいかと。実際には施工中に調査をしながら進める。要対策土・無対策土とも周辺環境に影響与えないというのが絶対条件。その土地の形をいい形にしてあげるということで無償でやらせていただいている。

質問者F 重金属は土壌への蓄積がある。一番の心配は水田の粘土層への吸着され続けること。何十年何百年、結果的には厚沢部の土壌に吸着されることになるのでは。2年で沈砂池やモニタニングをやめる事は水田をやる方は不安になるのでは。

機構(A) お椀形状にした中に要対策土を覆土する。沈砂池は施工中に泥水を流さないためのもの。

質問者F 2年後に大量に吸着されない水が出る可能性はないのか。

機構(A) それはない。草をはやすので雨が降っても泥水も出にくく崩れにくくなる。施工と同時にやっていく。泥水を流さないのが確認できててから沈砂池を撤去するので撤去後に泥水がでる事はないと考える。

質問者F それを信じたいが川のモニタリングは二年後以降もするのか。

機構(A) 影響ないと分かった時点ですべて終了予定。

質問者F 基準以下であれば流れるのは仕方ないと納得してくださいということか。

機構( ) 環境溶出量基準以下を遵守することで施工していきたい。

質問者F 地元の人間としては外に出す前に処理してゼロにしてもらいたい。

機構( ) 濁りが多い時は施工のあり方を検討するなどしていきたい。

質問者F 二年後以降のことを懸念している。

機構(MTU?) 盛土を窪地にしっかりの将来的にもその形が維持される通常高速道路も盛土と同じ管理将来的にも崩れない管理。盛った後の植生、ある程度期間が立たないと根が生えないのでそこまでの管理はしっかりとやらなければならない。沈砂池はそれが完了するまで置いておかないといけないと考える。重金属は吸着層が付けたら離さない性質のもので、学識経験者から保証されたものを使う。2年後3年後の溶出ということ我々としては考えていない。

質問者G 重金属は飛ぶのか。運搬状況どう積んでどう移動して歩くのか。タイヤについて町内にばらまく恐れはないのか。絶対ということないと思う。地震で畑が何メートルも地割れする被害も出ている。岩盤だから割れないとか、学識の人たちは研究してやってるから大丈夫だというが、地元の人間はあーいっちゃったーあとお前たちの責任だべといわれても納得いかないと思う。

機構( ) 要対策土が飛散することはスパッツやタイヤ洗浄を実施して防ぐ。荷台にはカバーを付ける。北斗市にも持っていっているが粉塵が舞っていたり道路が汚れていることはない。

質問者G 運搬や掘削は何年もかかる。町内をそれが走っていることで、農作物に影響出るんじゃないかという話を出されたときに、こういう対策をしていますからうちは大丈夫ですよと、農協も個人の農家も言えないといけない。ただ掘りました良かったですねでは済まない。説明ができないと何かあったときに厚沢部町は農業の町なのにやっていけなくなる。

機構( )  ダンプはうちで管理をする。清掃に努めて重金属を含むような粉塵が待っているような疑いをもたれること内容飛散防止に努めていきたい。地元説明会とは別にJAや土地改良区の方々にも同じ資料で説明させていただく。

質問者G そういう懸念があるということを覚えておいてください。草、木が重金属を吸収することはないのか。

機構( ) 30㎝の吸着層に重金属を吸着させてその下の排水層を溶出量基準値以下とする。その上の50cmの覆土は要対策土に雨水が触れないようにする。仕上がった段階で植生工を行う。植生は覆土の上に行うので吸着することはないと想定する

質問者G 草や木の根が埋まってる中から重金属を引っ張り出さないのか。木が育ったら木の高さと同じだけ根の深さがあることになる。そういう時に吸収することあるのかないのか。

機構( ) 基本的に木は考えていなくて草を考えている。表面を保護。盛土高さは最大15mほどを考えている。15m下にある吸着層まで草の根が伸びることは考えていない。盛土全体を保護してくれるメリットが大きいと考える

質問者G 自然放置した場合は5年たてば木は生える。そういう時に問題ないのかを聞きたい。自然に生えた草木、動物が掘った穴、いつ出てくるかわからない。

機構( ) 不測の事態という言い方あるが、協定の中で不測の事態発生した時は土地所有者と機構で協議して機構に責があると判断した時は我々が責任もって対処していく。

質問者G 不測の事態が起きた時にはもう遅いんです。流出してしまったということだから。その部分を改修できても地域的なダメージはもうそれで終わりなんです。だから不測の事態が起きたらいけないんですよ絶対に。

機構( ) おっしゃる通りです。

質問者G だからみんな聞いているんです。万が一不測の事態が起きたときにはうちが、権利者がどっちかの責任でやりますというときにはもう遅いんですよ。だからさっきも二年でモニタリング止めるのかと他の人も言ったけどそこを言っているんです。不測の事態が起きたらもう終わりなんです。と私は思います。だから聞きたいんです。

機構 …(沈黙)

司会 時間ですけど後は… 

質問者E 先ほどからお話に出ている協定書というものは閲覧させてもらえるのか。役場に出るモニタリング結果は見せていただける予定かを教えてください。

機構( ) 協定に関しては閲覧…

機構(MTU?) 個人の情報とかは直接的には出せないが要請というか開示請求があれば出せると思っています。モニタリング結果は役場に報告しますので開示可能だと思います。

司会 これで終了させていただきます。本日は多数の皆さんのご参加をありがとうございました。

 

 

 (ページ更新日2021/02/08 作成者:藤岡俊吾