• 開催日 2016年2月17日(水)18時30分〜
  • 場 所 カレーとコーヒーの店「カンペシーノ」
  • 内 容 「Localwikiのすすめ」
  • 講 師 山形巧哉さん(ハウモリ代表)
  • 参加者 11名
  • 差し入れ  かぼちゃパイ (もりまちのパンやさん「たむら」より)

 

ハウモリってなんなのか

北海道森町(もりまち)を拠点に、データによるオープンで楽しい街づくり」をめざす組織。

どんどんオープンにしてしがらみにあんまりとらわれずに楽しくやっていければ。

 

ローカルウィキ森町のはじまり

ローカルウィキ森町もできたて。

2015年11月28日室蘭の櫻井さんからローカルウィキの熱い想いを聞いたことがきっかけ。その晩の居酒屋で決意を固めて、ホテルで立ち上げ。気張らずにスピード感をもって立ち上げられる。だれでもすぐに執筆者。

 

森町リージョン

「リージョン」=ローカルウィキの拠点

一気に記事が増えているようだけれど、すごくゆるい感じ。居酒屋で決意して立ち上げたぐらいなので、大志はない。ただ、まちを記録する良いツールだと思う。「まちの雰囲気を残したい。思い出して欲しい」という想い。まちを愛しているけれど、まちを出て行ってしまった人たちがいる。ただ話をしているだけなら思い出話にしかならない。ローカルウィキなら形が残る。

ナポリのベスビオ山と森町から見た駒ケ岳がそっくり。

 

なぜローカルウィキなのか

まちを残す手段ならほかにもある。しかし、なぜローカルウィキにハマったのか。「ウィキペディアタウン森町」で地域の歴史情報を調べあげて、森町の歴史資産を増やす。ウイキペディアに載っている森町の記事が数行しかない。歴史情報を加筆していく。

 

ウィキ町史ビューア

まちの歴史を手軽に見ることのできるアプリの開発。LODチャレンジでアイディア部門最優秀賞!!

 

ウィキペディアの限界

ウィキペディアは客観性が求められる。主観を反映させない。出典根拠が必要。ハードルが高い。

そこで、ローカルウィキ。

自分の主張や主観を記載できる。「隣の家のおじさんが熊を仕留めた!!」OK。どんどん自分の主観を書き留められる。「ルールはローカル」。

「史実はウィキペディア」、「ローカル記事はローカルウィキ」。住み分けが可能。ウィキペディアタウンをやっているからといってローカルウィキができないわけではない。「森町リージョン」では「まちのいいところだけ」を書き込んでもらう方針。「あそこの店がまずい」は食べログへどうぞ。

 

深いことは考えない

最も大切なのは「深いことは考えない」。どうしても管理者ができてしまう。森町ではハウモリが管理している。個人情報が入っているものや中傷が入っているものは管理者が削除。だから、好きなことを書いてもらう。

いいことばかり書いているといいことばっかりになっていく。悪いことを書いていくと悪いことばっかりになっていく。

 

まちの全てを記憶したい

ウィキペディアタウンを始めたのは、自分のおばさんが大正12年生まれで、最近痴呆気味。おばあちゃんにたいする思い入れがあるので、ばあちゃんを施設に連れて行く時に「もう、昔話は聞けなくなる。」と思った。少しずつでも街の史実を残していきたい。そういう機会を子どもたちに作れるんじゃないかと思った。今回、ローカルウィキに出会ってもっと簡単になった。自由に街の全てを記録していきたい。

 

ウィキ町史プロジェクト

昔話をどんどん聞いてどんどん書き込んで、ウィキ町史ビューアーではまちの町史や年表を並行してみることができる。厚沢部と森町は道路が繋がっていないので、つながりがないのではないかと思うが、例えば榎本武揚でつながっている。

 

インターナショナルオープンデータデイ2016inドウナン

  • 3月5日(土)NCV函館センター
  • 13時00分〜17時00分

 

 

 山形さんが以前報告された内容のスライド。自治体職員必見。

オープンデータとは(北海道内自治体向け) from Takuya Yamagata

 

 

(2016.2.17 石井淳平