【参考】

2016年度厚沢部町議会報告会  

2017年度 まちづくり座談会

2017年度厚沢部町議会報告会  

2018年度厚沢部町議会報告会

議会だよりバックナンバー(厚沢部町公式ホームページ内) → 88号(2016.4月・報告会特集号)がこのページの記録と関係しています

 

【記録】

下地区(本町・新町周辺地区)

  • 期日:2016年1月28日(木)18時00分〜20時30分
  • 場所:厚沢部町町民交流センター「あゆみ」
  • 出席議員:中山俊勝、佐々木宏、加藤古志男、山崎孝、高田一弥、鈴木祥司、下川部洋伸、松村松雄、只野勲、浜塚久好

 

質問
中学校の統合は現在の厚沢部中学校の校舎を利用することとなると聞いているが、現在の厚沢部中学校の校舎は老朽化が激しく、営繕が必要だ。給水管が錆びついて水が出ない箇所もある。仮に厚沢部中学校に統合するとすると、しかるべき営繕が必要となる。

鈴木議員
中学校新築する場合、財源としての補助金は補助割合が2割程度と低率となっている。したがって、鶉中学校の校舎が比較的状況がよいが、厚沢部中学校の生徒全員を鶉中に運ぶのは非現実的だ。今後は、基金をつくりながら校舎建築に対応していく必要があると考えている。

 

空家調査の目的と進捗状況

質問
空家調査が行われているが、これはどういう目的で行われている調査か。

只野議員
各町内会長さんなどに聞き取りを行い、空家の数や状況を把握した。調査の結果を受けて、厚沢部郵便局の隣にあった老朽化した家屋の解体も既に行ったところだ。空家対策の条例化にむけて取り組んでいる。現在、4棟の「ちょっと暮らし」住宅があるが、数が足りないのでこうした空家も利用したいと考えている。

質問
空家を壊すための調査なのか。空家を利用したい方の窓口はどこになるのか。

只野議員
窓口は町の建設課となる。ただ、仏壇などが残っており、それらの処分がネックとなっている。

質問
空家のリストをみることはできるのか。

只野議員
担当の建設課で把握している。

質問
調査の目的は、空家を使いたい人に再利用してもらうことが目的か。

高田議員
現実にはそこまで具体的にはなっていない。状況把握を進めている段階だ。今後の空家対策方針を考えるための調査だ。現在145件調査して、入居できそうなのは1件のみだ。

中山議員
個人住宅なので、行政の自由にはできない。近隣自治体では函館市の取り組みが進んでいる。国の法整備も進んできている。

鈴木議員
一昨年の議会報告会で空家対策の必要性について質問があった。建っているだけで危険な家屋がある。これらのうち利用できるものは「ちょっと暮らし」住宅などに使いたい。今ある住宅よりも少し安い金額で用意できると期待している。将来移住を希望する方が出た時に、そうした空家が利用えきるように備えたい。まだ、持ち主との交渉を行っているような段階ではない。これから「素敵な過疎づくり株式会社」が調整を進めていくこととなる。

質問
空家の再利用について補修等に使える助成はあるのか。

鈴木議員
まだない。今後考え方が示されるが、空家への入居希望がどの程度あるのかわからない。
 


給食センター建設に伴う雇用創出と給食無料化

質問
給食センターが建設されると聞いているが、雇用はどのくらい生まれるのか。また、学校給食費の無料化の予定はあるのか。

下川部議員
給食センターは厚沢部中学校の向かいに建設予定となっている。DBO方式と呼ばれる方式によって建設を進めることとなっている。DBO方式とは、町が資金を用意し、民間企業が施設建設と運営を行う方式だ。雇用は15名程度と聞いている。給食センターの隣に保育所が建設される予定で、保育所への給食や高齢者への給食も供給したいと考えている。

山崎議員
給食センターが中学校向かいに建設されるのは、学校近くに置く必要があるからだ。保育所も近くに建てたいと考えている。いずれにせよ、厚沢部地区が中心になるということだ。

 

中学校の統合と校舎の老朽化

質問
既存の厚沢部中学校校舎を使うということで、先程も営繕が必要という意見があったが、冬場は寒いと聞いている。校舎が老朽化しているのは大丈夫か。

下川部議員
校舎の耐用年数は問題がない。建替えのための補助金がないので町の持ち出しが多くなる。

 

町内会連絡協議会で寄贈している防犯ブザーは不要か

質問
町内会連絡協議会では毎年小学校1年生に防犯ブザーを寄贈している。今回、町で防犯ブザーの予算化がされたようなので、町内会連絡協議会では寄贈しなくてもよいのではないかと思っているのだが、どうだろうか。

下川部議員
1〜2年生のうちは防犯ブザーは健全なのだが、学年が上がると故障が多くなる。故障したブザーについては教育委員会で代替品を用意して配布したいということで予算化した。

 

厚沢部町の保育所は民営化されるのか

質問
厚沢部町内の3箇所の保育所を統合して民営化をするというようなことが町の方から提案があったと聞いている。子どもを預けている親として唐突に出てきた話であり、心配している。議会としてはどのように考えているのか。

高田議員
議員協議会の中で出てきた内容だ。実のところ、まだ、具体的に進むというところまで行っていない。こういう方法もある、という提案の中の一つに民間委託もあげられた。今のまま、公設公営で町が運営するという方法もある。それも両方含めて、やるとすればこういうぐらいの費用がかかって、こういう具合で進んでいくという提案があって、今後どうしたらよいだろうか、というところで話は終わっている。民営にするということではない。

 

洪水対策

質問
大雨の時の避難場所として太鼓山をしっかりと整備してほしい。また、厚沢部川の河川敷地内にヤナギの木が繁茂している。大雨で流木などがひっかかると氾濫の原因となる。

中山議員
中網の橋があと1年で完成する。今の堤防は24時間で200mmの雨が降ると決壊してしまう。橋ができれば、またそこから整備が進む。俄虫橋より上流は整備が終わっている。

 

町の意思決定プロセスをわかりやすく

質問
町民に正しい情報が伝わっていないように思う。決定されるプロセスがみえないので、今回のような取り組みを続けてほしい。

(2016.01.28 記録:石井淳平

 

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鶉地区

  • 期日:2016年2月1日(月)18時00分〜20時30分

  • 場所:鶉地区多目的研修センター

  • 出席議員:中山俊勝、佐々木宏、加藤古志男、山崎孝、高田一弥、鈴木祥司、下川部洋伸、松村松雄、只野勲、浜塚久好

資料 H27年度議会報告会資料_表と裏H27年度議会報告会資料_総務文教H27年度議会報告会資料_産業厚生

《後ろ2枚の画像がなぜか逆さになってしまう(編集画面では正常なのだが)。理由と修正方法が分かったら後日修正します。》

上記資料に基づく活動報告の後におこなわれた、質疑応答部分を以下に掲載する。

 

国保病院について

質問
江差町の勤医協に週一回の夜間診療に通っている。厚沢部の方がたくさん来ている。国保病院で夜間診療できないか。

山崎議員
これからの改革プランの中で町民のお役に立てるような病院改革を進めていくべきと思う。

質問
職員の意識の問題とあるが、研修を受けようにもスタッフが足りなくて休みも取れない。スキルアップもなかなかできない。それに町の中に他の施設や訪問看護が充実しなければ病院自体の経営もよくならないと思う。

山崎議員
今のような意見を十二分に盛り込んでプランを作っていかなければならない。

質問
あり方委員会の内容が漠然としている。内部の意見が聞かれていない。その辺の配慮が欲しい。

高田議員
検討委員会が厚沢部と札幌で計3回開かれた。1月中に出される答申がもう来ていると思う。民営化や、町でお金は出すが運営は民営化するなど色々な意見があった。漠然とした回答が多かった。それを参考にして町と病院との話し合いでことが進むと思う。病院の中での意見も聞いている。今できることから頑張っていこうというのが今の病院の姿勢。

山崎議員
民営化するかしないかはこれからの話。詳しい話が入ってきたらまた議論が進むと思う。

鈴木議員
厚労省から空きベットについては交付税に算定しないと去年出てきたので、町長が院長に伝えて経営も変えていかねばという話になった。立場の違いからいろいろな話が出てくる。ここで出た話は町長や院長に提案していきたい。

 

農業公社について

質問
町長が農業振興公社から町として手を引きたいという話を聞いた。

中山議員
町長とはこの件2回ほど話をした。我々議員としては基幹産業の農業から手を引くというのはあってはならないと言う話をした。そうならないように進めて行きたいと言うのが我々の気持ち。

質問
仮に町が手を引くとしたら農協だけで運営していけるのか。その場合農家の負担はどれくらい増えるのか。

中山議員
町長と我々議員で考えに隔たりがある。もし手を引けば農協の子会社化となるのではないか。危惧されるのは利用料のアップ。農家にとっては負担が大きくなる。我々としては反対。心配させないように進めて行きたい。

質問
手を引くとなると町が出資した資本金も引き上げることになるのか

中山議員
抜けるということは町が出資金を返してもらうということになる。我々が聞いた話ではそうなるとやって行けない状況になると。

山崎議員
この件、他の会場では出なかった。この会場で話が出てありがたい。

質問
この件話し合いの中身を聞いた。議員さんにも頑張ってもらいたい。

中山議員
努力したい。

山崎議員
民間でやるとなれば利用者のコスト増になる。それと農協の場合、広域になるので厚沢部中心にはならない。そうならない様に守っていかねばならない。

 


子ども園について

質問
子ども園ができるのは2~3年後と聞いているがそうなのか。スクールバスで通うのか。

高田議員
下地区に集約となると思う。その場合の送迎などの問題をクリアできるように設定してことを進める。平成28年度4月からどういう提案がされるかで、我々も話に乗っていく。そういうことなので2~3年後という言い方をした。  



議会会議録公開について

質問
議会ホームページの充実について去年要望を出した。高田議員に「4月に選挙もあるので、それが終わった後でまた進展することを期待して欲しい」と言われたが進展が見られない。具体的には会議録をネット上で公開して欲しい。檜山でも渡島でももう大半がやっていて、過去にさかのぼって記録が見られるのが普通。

鈴木議長
ほとんどと言ったが、檜山7町のうち議事録をインターネットに載せているのは3町(江差・せたな・今金)。渡島でも鹿部町や、3万近い人口の七飯町でも載ってなかったかと思う。一つには厚沢部の議会事務局のは2人体制でフル回転。予算的にも厳しい。

質問
公開までの日数を縮めて欲しいわけではないので、新しい予算を付けて欲しいと言っているのではない。すでにテキストとして打ち込んだものをアップロードすればよいだけの話。出してない町と比べるのは意味がない。

鈴木議長
他の町が出してないから厚沢部も出さない、とは言っていない。ただこの問題は、議会だけで判断できる問題ではない。町長側との打ち合わせもしていかねばならない。更新していくある程度の手間もかかる。

質問
記録としてすごく大事だと思っている。いつでも過去にさかのぼって、どういうやり取りがあったかと言うのを確認できる、ということはとてもメリットがあることだと思う。

鈴木議長
我々議員も必ず記録を読み返してやっている。町長の答えが2年前はこうであったとか、そういう風に質問している。

質問
それを町民として見たい。会議録を公開して興味ある人が、さらにじゃあ傍聴にも行って見ようとなるかもしれない。

鈴木議長
そこまで言っている方がなぜ一度も傍聴に来ないのか。

質問者
いや、行ったことあります。

鈴木議長
ありましたか、失礼しました。

質問者
こういうやりとりしていて感じるのが、誰にやりとりを見られるのかが分からないことに対しての拒否感があるのかなと今のお話を聞いて感じます。要するに、聞きたいなら顔と名前を出して聞きに来い、と言うお立場に聞こえるんです。そうじゃなくてやりとりは誰でも見れるべきだし、中には顔と名前が出てまで参加するのはちょっと気が引けるという人もいるかと。そういう人でもインターネットを使えればやり取りを確認できるというメリットをなぜ感じていただけないのか。
議員の皆さんで議会会議録をインターネット上に公開することに賛成じゃない方がどれだけいらっしゃるのか、この場で教えていただけるなら教えていただきたい。

鈴木議長
我々も準備していないので、それについてはちょっと今はお断りしたい。こういう風な提案があったと言うことを議員10名で考えて、対応したいと思う。

山崎議員
要望ということでこういう話が出たが、実は議員同士でこういうことを議論したことがない。出来ると言うことであれば実行したいと思うし、町にも聞いてみる。  
 


中学校統合について

質問
統合してからの中学生のメンタルケアをして欲しい。その辺も考慮して欲しい。

下川部議員
統合については9月に調査した結果をお知らせした。まだ統合と決まったわけではないが、そういう意見があったことを教育委員会等に積極的に伝えていく。

加藤議員
小さい所ばかり回ってきた元教員なので経験からお話しする。小さな小学校から大きな中学校に行ったら萎縮してしまうかといったらそんなことはなかった。そういう心配はしなくていいのかなと経験的に思う。

質問
自分の意見を言える子どもはいいと思うが保護者としては心配もある。そういう思いをもっていることを理解して欲しい。

加藤議員
今のような意見を統合準備の話し合いに反映していく。

下川部議員
参考までに。これまで美和小から厚沢部中に上がるときにそういったコミュニケーションだとかは一切ない。今回、鶉と館が厚沢部中に統合される場合にいい方向に行くように一生懸命考えている。

質問
入学時でなく、途中の学年で統合となったときに部活や勉強で差が出てくることに不安がある。

鈴木議長
教育長との個人的な話の中でそういったことも話した。教育長もそう言った考えをもっている。

山崎議員
いろんなことを想定して学校や教育委員会に問うていく。


 

地域おこし協力隊についてなど

質問
簡単に5点、答弁をお願いします。
①地域おこし協力隊を今後どうするか。続けるのか。
②学校給食センター、民営化なのか。
③活動報告にあった堆肥をつくる大規模施設を、厚沢部町でもできないか。
④毎週日曜日のSTVラジオ「ちょっと暮らし北海道」への町としての出費があるのかどうか。
⑤上里老人福祉センター(温泉)、改修されると聞いたがどこまで進んでいるのか。

只野議員
現在7名。3月と6・7月で任期を終える。一人は4月から町職員になる。今後も募集を続けると聞いている。

 ②下川部議員
(江差・上ノ国と)3町合同で運営しているときに不祥事があり、議会として厚沢部町単独で運営するように要望書を出した。町からはDBO方式といって資金調達は町が、設計建設と運営は民間といった案を提示されている。個人的には民営でなく直営がいいのではと思っている。

高田議員
鹿追町を視察で見てきて厚沢部でも出来ないかと勉強している。堆肥の量がぜんぜん違うが、町にも提案していく。

鈴木議長
確認しもらった所、年間約500万円。大半は交付金でまかなっている。

佐々木議員
図面まで引っ張っている段階。木造でチップボイラーという町の考え。立てる場所などはこれから協議する。


質問
もう一つ。厚沢部中は職員室が暗い。中学校統合するなら改修してほしい。

下川部議員
今のところ町からは校舎の建替えはないと聞いている。ゆくゆくは新校舎建て替えの計画を予定していると町長から非公式だが聞いている。

 

学童保育について

質問
鶉小学校の学童保育が希望者が3人で、3~4年生までで10人という規定の人数に届かないから、来年度なくなると聞いた。館小は6年生まで見てもらえる。このままだと若い人たちが住まなくなると思う。議会の方に報告はないか。


中山議員
まだその話は聞いていない。鶉小と厚沢部小の学童保育は厚生省、館小の放課後子ども教室は文科省の事業で別の物。今後、本当の意味での子育てという意味では3人でも学童をやるべきと私も思う。

質問

学童保育もない、延長保育もないとなると、みんな下地区にばかりに集中してしまい、鶉や館地区は若い人が住めない方向になっている。

鈴木議長
事務局長に確認してもらったら、12月議会で町から鶉小で希望者がいなくなったので学童を担当する方の賃金を削減という話が出ていた。町側と話し合って行きたい。

質問

給食センターの民営化にともなって1千万円くらいの年間経費が余分にかかると聞いている。そんなことをするよりも、それをやめて、学童保育にまわしたらよいのではないか。
 


続・議会会議録公開について

質問
先ほど上ノ国は公開してないと仰ったが、スマホで確認したら会議録を公開している。つまり檜山7町のうち4町、渡島管内は11市町のうち8市町で見られる。見られないほうが少数派。しつこく伝えてるのに、進まないのは厚沢部町だけと個人的には思う。町民としても興味のある人が見られるのはいいこと。議会、議員としても自分たちの活動が見て貰えるのはいい事だとしか思えない。ぜひ前向きにお願いしたい。

《記録者注:上ノ国町議会のホームページでは、一般質問については公開しているが、質疑は公開していない。よって質問者に若干の勘違いがある。》

鈴木議長
先ほどの通り、他の議員と話し合って行きたい。

 


ちょっと暮らしについて

質問
今まで定住者一人もいない。ちょっと暮らしで来た年配の人と話す機会があったが、「観光に来ている」と言っていた。定住ということを考えていない。このまま続けていって意味があるのか。

只野議員
昨年、72人の利用者がいた。私もこの件質問したが、CCRC構想というのがある。空き家を改装して活用することも考えている。長い目で見ていただきたい。

高田議員
定住は残念ながら一組もいない。厚沢部でちょっと暮らしを経験した人が、函館に家を買って住んでいる例はある。町はCCRC構想を進めており、その流れのほうが可能性としては高いと思う。その場合、一番の問題は医療。国保病院改革ともあわせいい方向に進めて行きたい。

中山議員
今回「道の駅あっさぶ」が、国土交通省「重点道の駅」に選ばれた理由の中に、ちょっと暮らしの取り組みがある。素敵な過疎作り株式会社も頑張っているので、理解していただきたい。

鈴木議員
町長から聞いた話だが、もちろん移住が望ましいが、まず交流人口の拡大が大事だと。実際にちょっと暮らしの人を夏祭りに連れて行ったり、食改(食生活改善協議会)と郷土料理を作ってもらったりしており、それが移住につながれば良いのだが。

 

(2016.02.06 記録: 藤岡俊吾

(2016.02.06 追記:石井淳平)

(2016.02.08 追記: 藤岡俊吾