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2017年(平成29年)度 厚沢部町まちづくり座談会

開催日時
2017.12.01 (金) 15時00分~ 山村開発センターにて
2017.12.04 (月) 15時00分~ 鶉地区多目的研修センターにて
2017.12.05 (火) 15時00分~ 館地域多目的研修センターにて
2017.12.06 (水) 13時30分~ 富栄ふれあいセンターにて
                              15時30分~ 赤沼ふれあいセンターにて 

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以下、鶉地区での記録

 《おかしなところがあったら指摘してください記録者:藤岡俊吾

2017年12月4日(月)   15時00分~17時00分  鶉地区多目的研修センターにて

町からの出席者: 渋田町長・松橋副町長・朝倉総務政策課長・鈴木教育長・高野事務局長兼給食センター長・三上社会教育事務局主幹

議会からの出席者: 鈴木議長・佐々木副議長・中山議員・山崎議員
                                       (記録者註:その他に途中参加の議員がいたかもしれませんが記録しておりません。すみません)

町民出席者数: 14名くらい

 

【配布資料】

厚沢部町公式ホームページに掲載されたPDFを参照。

ホーム  >  行政情報  >  まちづくり  >  まちづくり座談会  >  平成29年度まちづくり座談会を報告します
http://www.town.assabu.lg.jp/modules/gyosei/content0123.html

中学校統合の進捗状況について【担当:教育委員会事務局学校教育係】
新たな国保制度について【担当:保健福祉課国保係】
水道事業会計の現状と設備更新事業について【担当:建設水道課上下水道係】

 

【質疑応答】

(中学校統合・給食センター・給食費返還について)

高野事務局長
  厚沢部町は脱退したが、江差町ほか2町学校給食組合の不正経理に関わる給食費の返還の状況については現在返還率99.1%。未処理の残りが54,000円ほど。案内をしたが反応がない方がほとんど。再度地元の教育委員会を通して声をかけ、ゼロになるように動いていく。  最終的に残額が出た場合は江差法務局と供託するという方向で打ち合わせをしている。

質問者
  給食費というのは全額個人負担か。公費で負担している部分は無いのか。その部分はどうなっているか。

高野事務局長
  生活保護にあたる世帯には町ですべて負担している。その部分については学校給食組合から構成町に対してそれぞれ返還済みとなっている。

質問者
  給食センターの試食をさせてもらった。すごいボリュームで私の年齢ではちょっと食べきれない位。栄養バランスもいいしぜひ皆さんも1回試食に行ってみては。

松橋副町長
 試食は290円と安い。何人かで集まって2週間前までに給食センターか教育委員会に申し込んでいただければと。

質問者
 今までの給食というと向こう(3町学校給食組合)任せであったが、今回できたものは中身が違いますよね。米飯もあったり原料も自前でと。皆さんそれを知らないと思う。

渋田町長
  そうですね。いまは米飯給食もやっている。今まではそれぞれの家庭で弁当を持たせて学校へやっていたが、給食センターが出来たことで皆さん方、早く起きなくてもよくなった。どうぞよろしく。

 

(国民健康保険制度について)

質問者
  国保について。4方式から3方式にした場合、厚沢部町だとどう変わるのか。

松橋副町長
  4方式は3方式に加えて資産割と言うものがかかる。これを止めて3方式にした場合現役世代に少し負担が大きくなる形になる。

渋田町長
  医療費についてお知らせしたい。南檜山では地元の病院にかかる人の割合が全道一少ない。ベッドの多い病院では同じ治療でも同じ薬でも単価が高い。医療補助の問題だがそれが国保の方に跳ね返ってくる。地元でできるものは地元で病院にかかってほしい。

 

(水道会計について)

質問者
 水道管更新計画について教えてほしい。

渋田町長
   今改修するのは、古くなってしょっちゅうパンクしている箇所などが中心。

質問者
 水道料金が上がると言う事は合わせて下水道料金も同じ額になると言う事になるのか

松橋副町長
  はい。その通りに考えています。

質問者
  相生の水源地の近くに何年か前に水工場が作られるという計画があったと思う。京極町ふきだし公園のようにペットボトルやポリタンクを有料で買ってもらうように町が整備するのはどうか。マナーの悪い人がいた場合の対策は必要だが、それができれば町のPRにもなるし水道会計の足しにもなるのではないか。

渋田町長
  水源地の3分の1を町民が水道で使っており残り3分の2は小鶉川に放流している。水は膨大な量を町が持ってる。また本町・太鼓山の忠魂碑の配水池の水はオーバーフローしていて江差や上ノ国、乙部から汲みに来る人もいる。お茶やコーヒーを淹れる人など。
  とても良い水と7、8年前に北大の方からお墨付きをいただいたこともある。水源地で放流している水を使って職員がワサビとクレソンを作ってみたことがあり非常によくできた。ところが地元の人間ではないが塀を乗り越えて盗っていく不届きものがいた。そんなことがあって止めた経緯がある。

質問者
  今の時代センサーカメラは安いから防犯対策は金をかけずにできる。今度はいけると思う。

渋田町長
  そうだね。貴重な水であるはとのことでありますからね。これは40年前に乙部岳とあと九郎岳に降った水が湧き出していると言う説明であった。どうやれば一番効率的にできるかを検討する余地はあると思う。

 

(LED街路灯について)

質問者
 うちの地区で2戸が転出し、LEDの街灯が幾つか必要なくなった。補助事業で付けた物だし電気料金のこともあるので取扱いについて教えてもらいたい。

松橋副町長
 あれは町内会の所有物。それに対して補助金を町が支払っている。補助金を支払うときの要件ががついているはず。補助規則に何と書いてあるかを確認する必要がある。

 

(町民文化祭について)

質問者
  鶉地区の文化祭をこの場でやるが、展示物のウエイトを中学生の作品が結構占めている。反省会の中で来年どうなるんだろうという意見がでた。できればこの地区の生徒の作品をここに展示出来るよう前向きに考えていただきたい

松橋副町長
 実行委員会の中でそういう意見が強いよと伝え、そのなかで前向きに検討してもらう。

 

(道の駅について・認定こども園について・放射性廃棄物処分場について)

質問者
  3つほど。
 ① 道の駅の再整備についてのアイディア募集をしていたが、どんな意見が出たのか知りたい。
 ② 認定こども園の基本設計がまとまったと言う記事を見た。これから具体的にどんなスケジュールで進んでいくことになるのか。
 ③ 4月の新聞記事で、七飯町の町議が放射性廃棄物最終処分場についての勉強会への出席を、道南の各町に持ち掛けたとあったが、その顛末を教えてほしい。

松橋副町長
① 3人の方からアイデアがあった。それぞれに真剣に考えてくれたと思っている。
・ 町外向けでなく、もう少し町民向けの施設になってほしいと言う意見。
・ レクの森と一体になった道の駅であってほしいと言う意見
・ レストランなど時間を過ごせるような施設にしてはという意見
・ 通行止めになっている展望台を再活用して併せて駐車場整備をしたらどうかと言う意見
・ 椰子の木の敷地を駐車場として活用してはという意見
・ 国道向かいの土地に駐車場を整備してはという意見
など。

 ② 11月終わりに基本設計概要がまとまった。12月議会があるので議員協議会の中で色々説明し、そのあと住民向けの説明会を開催する予定。予算的に5億円位という読みをしていたが、出て来た額は約8億円。当初、議会にも理解いただきながら進めてきたが、こども園設立への補助金というのがほとんどない中いろんな知恵を使って拾い集めて来ねばならず、頭を悩ませているところ。

 ③ 町長もいたが来客中で私が対応した。最初は別の話をしていたが途中でいきなりそんな話になり、え?そういう話だったの?となった。 特に無理強いでもなく、渡島半島の中間付近は海も近く地盤の安定しており厚沢部もその一帯に入るのではないですか、もし興味があるなら勉強会あるので来てください、と言う話しだった。はいわかりました、町長にも伝えておきます、と返事をした。町長に伝えると、なんでそんなものに行かねばならないんだと言うことであった。
  技術的にどうなのか分からない物を何かこちらに持ってくるとか勉強会に参加するとか、そういう段階でもないので、町職員含め参加していない。

渋田町長
  その件は後日七飯町の議長を先頭に、そういった周知を議員個人が勝手にしたと言うことを謝りに来た。
  いま青森で作っているあの施設でさえ、あそこから放した風船が厚沢部町の畑に落ちたという例があり、我々はピリピリしている。 住民感情にしても傍に来てもらっては困ることになると、こういうことになると思う。軽々にそういう施設が来るという話を聞きにいって、真に受けて、いやあ厚沢部町っていいところですねと考えられたらえらい迷惑。
  そんなことも含めて万が一そういったものが来ても十分調査した中で進めていかなければいけないと思っている。今回の件は,私は聴いただけで冗談でないとすぐに終わりました。

 

(議会の傍聴・音声放送について)

質問者
  最近では議会の傍聴者の数が少ない。傍聴に行けば色んな情報も入ってくる。ぜひ皆さんにも議員活動を評価してほしいという要望です。

松橋副町長
  ありがとうございます。私の方からもお願いしておきます。前には農業委員さん、今年3月には福祉委員の皆さんがこぞって議会に来ていただいたこともある。議会の方からは年明けの議会報告会で皆さんにお願いがあるかと思う。

質問者
  町に質問。前回の議会報告会で、開会中の議会の様子を庁舎内に音声放送したらどうかと要望させてもらった。
  市町村によっては映像をインターネットで配信していたり、庁舎内で映像をリアルタイムで流している。それには設備費がかかるが、音声だけなら議場のマイク音声を放送の機械に繋げば庁舎内放送が簡単にできるのではと思っている。
  議会だよりではその回答が「音声の庁内放送については町側の意見も聞き検討します」とあるが、議会からの相談なり意見など求められたとしたらどんな内容だったか、検討段階や実現可能性について教えてほしい。

渋田町長
  今、江差町ではやっています(江差はやめましたの声あり)。   函館市では入院してる人も見られるシステムを作ったが、ちょっと思いがけない金がかかるんだそう。
 (記録者註:江差町では議会ホームページでの録画映像公開はやめたが、来庁者・役場職員が見ることのできるように、議会開催中の庁舎内放送は継続している)
(2018.07.25追記:江差町議会についてネット公開と録画映像のHPでの公開について勘違いがあったので訂正した)

質問者
  映像ですよね?それは。

渋田町長
  そう映像で。そういう話を聞き、こういう小さな町でどれだけ興味をもってくれるかと。  皆さん方が役場まで行ってテレビ見るより直接中へ傍聴したほうが早いんじゃないかと思う。他所でやっているからうちでやりますという事ではなく、当町のレベルの中での検討が必要だと思っている。うちの議場は誰でもが即入って即傍聴できるシステムになっている。 厄介な手続きはさせていないつもり。
  北海道で1番先にやったが池田町だったと思う。かつて視察に行ったことがあります。いま池田町はやめてしまいました。

質問者
  映像やインターネットだとお金もかかってくるからやめてしまった所もあるのだと思う。音声だけなら線をつなげば庁舎内に放送できる。
  誰でも傍聴に入れるのはその通り。ただ、議会に出ない町職員や素敵な過疎づくりの職員は、自分たちの業務に関わるどんな質問が出てどんな答えをしたのか絶対気になるはずだが、現状では終わった後にどんな話してました?とかで聞くしかない。これは非常に無駄なこと。
  何ヶ月後かに会議録が出て、そこには文章になっているが、それには3ヶ月ぐらいかかる。庁舎内放送が流れていれば、仕事しながらも自分にかかわる質問が出れば、耳をそばだてて聴く。それは業務にも役立つし、翻って町民の為にもなる。線をつなぐだけの音声放送でそれが実現できるならと思い議会にも提案した。ぜひご検討いただきたい。

松橋副町長
  かつて私も若い時、同じようなことを思い先輩に傍聴に行くと言ったら、お前休みだして行けと言われた。あーそういうものなのかなと思った。そういう気持ちもあったので管理職になってからは、議会の終わったときに質疑内容を整理して自分の課の人間に回覧して見せると言うこともした。やけに早く帰って来ておい見てるのか?という疑問もあったが。
  やはり情報と言うのは大切なこと。特に自分の仕事がどういう状況でどういう質問があってどう答えたのかと言うのは、職員として把握していく必要はある。まあ音声になるとやはり仕事にちょっとという気も・・・

質問者
  映像が流れてる方が逆にこう・・・

松橋副町長
  まあいま言った方法でもいいのかなと言うような気がしている。

鈴木議長
  私からいいですか。1月の議会報告会で言われて議員の中でも色々と話した。私の親しい職員に聞くと、かえって音声だけだと内容がよく把握できないこともあって耳触りになると。やはり町が議会でどういう動きをしてるかは目と耳と両方使って初めてわかるもので、耳だけものはちょっと問題があると。5人程に聞いたがそういう職員が100%であった。
  議会の中でもそこまで。例えば上ノ国で今年からやったのも約1千数百万ぐらいかかると。

質問者
 それは映像?

鈴木議長
  映像。そういうもの毎年数百万ぐらいかかると。 (記録者註:上ノ国町議会事務局によると毎年のコストはかからないとの事であった)
 それだけの価値があるのかと協議した結果、今の状況ならばそこまで掛けなくても、傍聴に来てもらうのが一番良いのでないかと。副町長も言ったが、議会事務局で大雑把な内容にについては一週間くらいで分かる。その担当者が話を聞きに来たり自分の課長に聞けば良いかと。

渋田町長
  議会会議録は一字一句かなり丁寧。どんな質問でどんな答えをしたかきちっと書いてある。後で自分のに配布が来た時に十分やり取りがわかるようになっている。  まだまだいいアイデアがあれば議会・行政の全体も取り組んでいく必要があろうかと思う。色々と検討してみる。

 

(移住対策について)

質問者
  移住相談のワンストップ窓口は町の中でどちらか。

松橋副町長
  それは素敵な過疎づくり会社にお願いしている。

質問者
  だしたら厚沢部町ホームページでワンストップ窓口が総務課になっている今の表記は直した方が良いと思う。
  ちょっと暮らしについて。いま新しく体験住宅を建設中だが、最初に使った4棟は7年間の事業が終わり返さないといけないのだと思う。7年間以上事業を行って、利用者の数は多いが移住した世帯は出ていない。この課題をどう感じ、反省点をどう改良して今後取り組んでいくのか。

渋田町長
  移住対策をいろいろ取り組んでいる。厚沢部に来て厚沢部という町を見てほしいという事でやっている。高齢者であれば話は別だが、そこで何の仕事があるかというのがまず第一。3月に小学生のいる家族が二組来る。働く場所が無ければというのが条件だった仕事が見つかり来ることのなった。
  東京・大阪・名古屋へ私もそこ行ってきたが北海道への移住の関心は高い。必ず最後は今行って仕事はありますか?住むところありますか?となる。住宅と働く場所、それが移住対策の原則なのかなと考えている。

質問者
  素敵な過疎づくり会社のちょっと暮らしの方々への接し方について。お客さんと言う意識で接してるように感じる。Facebookの投稿でもそう書いていたのを見た。その感覚でいる限り向こうも、この町本気で私たちのことを受け入れてくれるのか?移住した先のことまで考えてくれてるのか?と思うだろう。 お客さんでなく移住検討者、そういう目で見て接することがその人たちにも敬意を払うことになるのではと思う。

松橋副町長
  本当に移住先を求めてくる人、別荘的な使い方をする人など色々な考えの方が来てくれていると思う。その辺りをしっかり見極めながら対処していくことが必要と思う。


以上


(2018.02.01 ページ作成)

(2018.02.03 追記・修正・太字化など)

(2018.07.25 追記・訂正)