【参考】

2015年度厚沢部町議会報告会  

2016年度厚沢部町議会報告会

2017年度 まちづくり座談会

2017年度厚沢部町議会報告会

議会だより(厚沢部町公式ホームページ内) → 103号(2019.3月・報告会特集号)がこのページの記録と関係しています

 

【2018年度(平成30年度)厚沢部町議会報告会の日程】

・2018年1月23日(水)館地域振興センター
・2018年1月24日(木)鶉地区多目的研修センター
・2018年1月25日(金)町民交流センターあゆみ(下地区)

 

【配布資料】

 

 

 

【町民交流センターあゆみでの記録】 

上記資料に基づく活動報告の抜粋と、その後におこなわれた町民との質疑応答を以下に掲載します。おかしなところがあったら指摘してください。(記録者:藤岡俊吾

・日時:2019年1月25日(水)18時00分〜20時30分
・場所:町民交流センターあゆみ
・出席議員:鈴木祥司、佐々木宏、山崎孝、下川部洋伸 、浜塚久好、高田一弥、松村松雄、中山俊勝、只野勲(以上9名、敬称略以下同)
・欠席議員:なし

 

山崎
議員会会長である山崎が進行役ををつとめます。まずは議長から挨拶を。

 

鈴木
おばんでございます。
8年前に当時12名の議員で始めました。今年は我々にとっては改選の年です。この議会報告会は来年以降、基本的に新しい議員の方々で開催するかどうかを決めるものであります。
今日これから二つの常任委員会の報告の後に、皆さんから調査項目のあるいは町政全般なんでも結構ですので話をしていただいて、最後のほうに議会報告会の開催の是非について皆さんの意見をお伺いしたいと思います。
館でも鶉地区でもお伺いしました。いろんな意見が出ました。檜山管内で行っているのは厚沢部町含めて二町だけです。正直なところ少しマンネリ化してきたかなと思うところもあり、今後の開催についてご意見伺えればと思います。
今日はありがとうございます。

 

山崎
進め方について。二つの常任委員会の報告のあと、質問ご意見を伺います。

 

<所管事務調査報告 - 総務文教常任委員会>

下川部
・移住体験住宅の現状について
     移住実績はないが厚沢部町の知名度アップにつながっている

・公営塾の運営について

・中学校統合後の課題について

 

浜塚
・ふるさと納税について
     平成29年度44件132万円。平成30年度は12月20日時点で3,373件3,032万7千円になっている
     外部委託した結果伸びた
     仮に30年度の額を3千万として町には1,200万生産者・返礼品に900万経費に900万という内訳
     使い道は公営塾の運営資金として使われる予定
     人気はスイートコーン、メロン、まいたけ、グリーンアスパラの順

 

佐々木
・国保病院について
     年間運営費4億8千万円。医療収入は2億5千万円。不足分が一般財源から2億2千万と補助金を繰り入れして経営が成り立っている
     先生方の評判はいい。ちなみに函館市内の病院など他病院と比べても診療報酬は一番安い。ぜひ利用を

 

<所管事務調査報告 - 産業厚生常任委員会>

 

高田
・清水地区の水道管理状況について
     漏水箇所特定、補修実施

・認定こども園について
     進捗状況70%くらい。募集した結果決定した愛称の発表あり

・道の駅あっさぶについて

      近隣民地の取得も検討。来年度に向けて土地の買収について具体的に話を進めている

   

 

松村
・GPS基地局設置について

 

 

只野
・限界集落の実態について     

町内会別高齢化率

・農道砂利敷き状況について

 

中山
・地域おこし協力隊について
     今年度2名。4月と12月にアスパラ栽培農家を目指して
・農業活性化センター。農業振興公社について


 

質疑応答

 

山崎
本日は報告会3日目。館と鶉でも厳しい意見が出ました。今日はそれ以上の厳しい意見が出るだろうと期待しております。

 

小学校統合について・中学生議会について

質問者A
中学校が統合され、春からは保育所も認定こども園に統合されるが、小学校統合について議員の皆さんはどのように考えるか。
それと中学生議会について。昨年の議会報告会での回答で町と検討しますとあるが協議の結果は。

鈴木
小学校統合についての意見は鶉地区でもかなり出た。統合した方が良いのではと言う意見、全く真逆に地域に残すべきだと言う意見も。この件について行政は議会に対して全く何も言ってきていない。
議員の中でも各自の考えがある。小さい学校は小さいなりの特色もあり、地域の実情に合った活動もしている。あまりにも下地域に集中し過ぎるのはいかがなものかと。人数が多くなって切磋琢磨という意見も中学生ならばわかるが、現在の個人的な考えとしては小学校のうちは地域でと考えている。ただ過去の清和小・木間内小の場合、地域の了承を待った結果、閉校時には生徒数3~4名になるまでになった。そういったことも考慮しなければならない。

高田
6月の一般質問で聞いた。保育所が統合されて一緒になった子供達が小学校に上がる時に別々になる。中学校が統合したが子供たちは仲良くやっている。しかし統合しても決して多い生徒数ではない。地域の声を聞いて待った結果、中学校がこうであった。
ある程度先行して計画して機が熟した時にさあ行くぞということを今から考えて行かなければというのが私の考え方。

下川部
館では小学校統合冗談じゃないと言う意見があった。鶉では若い親の方がなんで保育所は統合するのに小学校は統合しないんだという意見を述べた。
地域の人は孫がいるとかでない人は基本統合に反対、でも子供のいる保護者の方はなんでこども園が一つになるのに小学校で別れるんだどう説明するんだという話をしていた。
いやー困った話だなと思って昨日うちに戻ってから、中学生の息子にも聞いてみた。統合した中学校に通っている生徒の中では、小学校から一緒になってればよかったのにな、という生徒が多いみたいです。なので小学校から統合したほうがいいのかなと言うのが私の意見です。

中山
地域振興の面から考えると、今統合してしまえば館地区・鶉地区から子供の声が聞こえなくなってしまう。中学校もこども園も下地区に来た。一極集中、世の流れでしょうがないのかなとも思うが、小規模校でなぜ悪いのかというのが私の考え。
学校に行くとにぎやかにやっています。現状何も問題なくみえる。地域から盛り上がって統合すべきとなるまでやるべきでないのではと思う。良い例が町民文化祭、中学校が統合したことで今年度館地区・鶉地区では文化祭ができなかった。まだ機が熟していないのではないかと。その前に館地区・鶉地区の振興をきちっと考えるべきではないかと。
集中すると住民はこっちの方に集まってくる。それを踏まえた中での統合というものをじっくり考えていかねばならないと思います。

高田
さっき言い忘れた、一般質問した一番の理由がある。あるとき新聞に、小学校と中学校が一つになった学校が考えられていて、北海道の中でも十なんぼそういう町がある、今後の人口が減って行く町の考え方になっていくであろう、という記事が出ていた。インターネットで調べるなどして、うちの町もこちらに向かっていくべきなのではと思って言おうと思ったら、教育長もそのネタを持っていてさきに言われてしまった。
それができることで良いことがある。厚沢部中学校の校舎がかなり老朽化しているが、新制度の新しい学校を建てるにあたっては建設にあたって国の補助金が出てくると言うことは十分に考えられる。それもあったので提案したというのもあります。

浜塚
個人的な見解。少子化でいずれは統合の必要な時期が来るというのは皆さん分かると思います。大きく分かれる意見が、学校がなくなれば地区がさみしくなる意見と、勉強するなら人数がいた方がいいのではという意見。個人的には小学校統合についてはまだその時期ではないと思う。
ちなみに中学校の統合、檜山管内で一番統合がが遅かったのが厚沢部町。それがいいか悪いかは分からない、ただ町としてはいずれにしろ地区の了解・了承を得た上で進めるべきだと考えます。

山崎
両方とも言い分はあると思う。私は違う角度から学校問題を考えている。子供たちにどうやって教育環境を整備していくか、どうやったら学力を伸ばせるか。そのために統合が必要というのであれば当然やるべきだと思う。4月からは認定こども園が統合する、まずはその結果を見たい。きっといい結果が出るのではと思っている。小学校で3つに分かれることで学力をつける面ではマイナス要因になるのではと心配する親御さんもいる。
9月に一般質問した、4月に小学校6年生と中学3年生の全国の学力テストがある。その学力テストの結果を公表してほしいと教育長に要望したがなかなかそれはできないということでわれわれの目に入らないが。全校が集まっても140人くらい。
厚沢部の子供たちには教育環境をキチッと整備した上で最高の教育を受けさせてあげたい。そのために統合が必要だというのなら統合した方がいい。個人的には保育所が一つになる以上、必然的に小学校も統合の話を早くに進めた方がいいのではという考えを持っている。


鈴木
以上のように各議員でいろんな考えがある。


佐々木
中学生議会について。新生中学校の折には中学校議会をやってくれと申し入れした。先生方も良いのではという意見でしたが、現在教育環境整備に重点をおいていて、新しい学校だということで精神的な安定性・余裕なく、段取りが間に合わない、一年ほしいと。今年には実施したいと回答が来ている。


質問者A
各議員の考え方分かりました。教育の観点から統合は大切だな、中学校でも遅いくらいと思う。行政・議会・地域の方々とよろしく話を進めながらお願いしたい。

 

まちづくり座談会不開催について・日本版CCRCまちづくり会社について

質問者B
議会報告会はとても良い取り組みなので今後も続けていただきたいと思っている。
町の広報12月号に、4月に町長選挙が控えているため、まちづくり座談会を開催しないとお知らせが出た。これは現職町長が12月の議会で出馬表明をするより前。順序としてもおかしいし、仮に事前に出馬表明をしていたとしても開催しない理由にはならない。今までもそうだったかもしれないが私はおかしいと思う。選挙を控えていても今回のように議会報告会を開いて出席されている議員の皆さんは、まちづくり座談会が選挙の前年には開催されないことについて、どう思うのか意見を聞きたい。
移住体験住宅について。元々はまちづくり会社というものを作る話だった。民会会社がサポート付き高齢者住宅10棟を建てて、移住体験住宅4棟と移住交流センターとをまとめて、そこに町が地域おこし協力隊などを派遣して、まちづくり会社となる。それが日本版CCRCだ、という話で2年ほど前まで議会でも頻繁に話が出ていたが、ぱったりその話を聞かなくなった。現在どのようになっているのかが町民として見えない。議会の傍聴を聞いたり議会だよりを読んでも本当に分からない。日本版CCRCの話やまちづくり会社設立の話は、現在どうなっているのか経緯と現況を教えてほしい。


鈴木
まちづくり座談会は行政が実施するものなので私ども議員がどうこうというのはないが、今までの流れとして、町長選挙のある年は骨格予算だけ、4月の選挙で町長に決まった方が6月に自分の特色を出して政策予算をやるという流れになっているので、その要望を前の年に聞くと言うのは慣例的にないんです。
まちづくり座談会は4年間に3回開催されてきた。それに対して議員の中には色々な意見を持っている方もいるかもしれないが、私は違和感ない。それが当然だと思っている。誰が町長になるかわからない訳ですから。
ちょっと暮らし住宅イコール素敵な過疎づくり株式会社と言うことは、私どもも現町長に対してどうなっているんだということは言っている。
日本版CCRCは素晴らしい構想だが、厚沢部町に実現できるか個人的にはかなり不安視している。今の所、町全体で考えていた相手先民間会社では社長交代があった。
行政の方もその民間会社に対してサ高住建設にあたっては国の補助金を取るのも町がバックアップするからと言う色んな話は言っていたのだが、社長交代してその後どうなっているかは町長から直接ではないが副町長から聞いた話では、もう少し時間がかかる、また別の問題だと、いま色々と煮詰めているというような状況だ、と言うことです。


質問者B
はい。ありがとうございます。

 

こども園送迎バス路線について・ふれあいサロンについて・パークゴルフ場について

質問者C
認定こども園の園児送迎バス路線について。危険な鋭角交差点の対策を要望したい。地元町内会からも要望が出ている。町長からは、鋭角の交差点は整備するんだと話が出ていた。
それと町道から特別養護老人ホームに上っていくかなり長い道路には、人家ないためほとんど街路灯がない。そして町道に出る時の交差点右側が非常に見通しが悪いという状況がある。危険な場所になるという懸念がある。街路灯、町道にぶつかる交差点。ぜひ早めにやるべきでないかと。
ふれあいサロンの取り組みについて。厚沢部町支えあい推進協議体という取り組みがある。高齢になっても一人ぼっちにならないで、みんなで集まって楽しく認知症を防いだり健康寿命を延ばす手立てにしようと。赤沼にふれあいサロンができ、本町・新町の方々にはゆいま〜るを使って始める事になっている。館にも鶉にもそういう場を作っていきたい
高齢者が集まって体育館で卓球をしたりと。そういう場所があることが健康に貢献できると思っている。
パークゴルフ場建設から数十年たって老朽化した部分を応急的に治してもらっている。去年機械設備が古くなって芝刈り機械は修理しながらだましだまし刈り取りがうまくいかない中で使っている。健康づくりや認知症対策に貢献できると信じているので、議員さんもあの場所をどう整備していくか心において考えていただきたい。

高田
道路に関しては鋭角の交差点を直角にする案がでている。ただその場合、曲がり角の住宅にかかる。その辺を調整する必要ある。
街灯路の話はなるほどなと納得しました。あとで町と調整したい。その下の交差点については全くおっしゃる通りだがどういう対策があるかなと、これは要検討・宿題とさせてください

鈴木
ゆいま~るの件は知っていたが赤沼のサロンは知らなかった。そういう団体があることも聞いて初めて知った。大変いいことだと思う。施設に入らないまでの人が来るということで社協の方々、檜山介護の方々、保健師などが参加するものだと思っている。認知症を少しでも進行速度を遅くすると言うのは大変いいことだと思っている
それを館と鶉でどのように方向付けしていくかは、またちょっと難しい事になるのではと思う。下地区にはゆいま〜るがあるが。やる場合には下地区に通ってきてもらうか、その地域で常設の場所を確保できるかはかなり難しい事になるのではと。どのような対策をとれるか町に提案して行きたい。

山崎
サロン。福祉の中でも拡げたいと進めている。せたなが大きな範囲でやっている。高齢者の人たち喜ぶ。私も老人クラブに入会させてもらって恒例の方々の活動が活発になって元気になる。こう言った活動を応援したい。
パークゴルフの関係、話は聞いているので議会にもぜひ要望書を出してください。

質問者A
良好な芝を作るのに古い機械で苦労している。ぜひお願いします


地域おこし協力隊員について・人材を活かすまちづくりについて

質問者D
いつも貴重な皆さんの意見を聞きたくてやってくるが、いつも思うのは人の人材を活かすという答弁がないことがいつも残念。結局施設の老朽化これに伴なってなんとかすると言うのはがわかりやすいが、その施設を利用する人が何を望むかそういうことを一度も聞いたことがない。

こども園の時も8億もかける必要あるんですかと聞いたら、必要だという答えで終わっていた。本当に厚沢部町で育つ子供たちの環境とか教育を考えるにあたっての必要な内容を聞きたいと思っていたが、教育を語るにあたって建物、老朽化それしかない。

そんなことの前にもっともっと必要な議論することがあるのではと思う。ソフトの面。若い人がよそから来た時、この町は環境がいいね、人がいいね、だけど住もうと思った時誰に言ったらいいのという話は前から聞いていた。じゃあどこの窓口に行ったらいいかと言うのは昔からない。そのあたりを地域おこし協力隊とか新しい人に希望を持っていたが、残念ながら志を持って入ってきた人たち、皆さんいつの間にかいなくなっていました。これは何故いなくなったのか聞くことがなくいなくなっているんです。一言で言えば任期が終わったからいない。でもあの人たちは厚沢部町が好きで来たはず。なぜなのか、なんでみんなこれでいいと納得できるのか私はとても不思議なんです。

本当に子どもの教育を考えるのなら、もうちょっとここの町に住んでみたいと言う風になることををみんなで考えるべきで、人間が減るのはどこでも減っているから、で終わるのはおかしいと思います。私はこの町が好きですから、この町を好きだという人、住みたいという人には全面的に協力したいと思っている。心の面で支えになりたいといつも思っている。

道の駅についても何年か前に改装して、この度も近隣民地とかコミュニティセンターと項目が上がっているが、一体何がどうなっているのか、いつもそれについては何か建物が出来た時に、あ、こういうものができるんですね、という結果で終わるんです。本当に町民に必要なものだという意見を、どうしてもっとざっくばらんに情報を公開してそれについてみんなの意見を聞こうとしないのか、その辺がいつも残念なんです。
本当に町民の声を聞きたいと思っているのなら、もっと横のつながりと情報公開が必要であり、この町はそれをすることによって本当にほかの町から注目されるだけの素材があると私は思っています。

山崎
色々なお話をされましたが、こちらの方から答弁は必要でしょうか。

質問者D
答弁というにはたぶん具体的なものがないので、あまりお答えいただけると思っていません。この説明会に複数回とても期待を持って出てきていますが、本当に皆さんは何を思ってらっしゃるのか。いつもいつも出てくる事業については尻切れトンボで、その年度にはこういうことをやりました、ここに視察に行っています、は聞けても視察の後で何がどうつながっているのかが毎年変わるんです。こんなに毎年変わるのでは、町民としてどう理解すればいいのか全くわかりません。ではこれは議会の方々の報告だけなんですか?という結果にならざるを得ないと思います。

継続、なんでも継続だと思う。だから若い人たちも、本当はもっとこの町に住みたいけれども継続ということが感じられなかったのかなと客観的に思うだけです。私は直接かかわっていないけど、聞いたらあの人はもういないよとか、アレあの人はどこ行ったの?とかそんな話ばっかりなんです。とってもとっても残念で、こんなにいい町で才能を活かすのであれば、この町に住むということを決断したら、私はほかの町にはないものがたくさんあると思いながら私はこの町で暮らしています。

山崎
分かりました。今おっしゃったようなことは十二分に執行者・町長のほうに伝えるように議会としてすすめます。それでよろしいですか。

質問者D
町長に聞いてほしいのではなく、やはりこの町に住んでいてこの町を何とかしたいという一人一人の気持ちをもっともっと有機的なものでお答えいただきたいし、数字とかお金とかの前にソフト面を熟成させていかないと、結局お金を使っても建物を建ててもすべてはお荷物になるのではというのが私は心配です。
財政難でもある。ずっと言っている。人間も減る子供も少ない。みんな尻すぼみなことがわかっていながら、なぜこんなにお金を使うことばかり考えているんですか。活かすことを考えていないなと言うふうに毎年来ては思っている次第です。

山崎
どうですか。今のご意見に対して何かコメントはありますか。

鈴木
毎回質問者さんとは意見が合わないという形になる。われわれは行政が進めるにあたっていろいろ情報をもらっている。その中でこれは厚沢部町のために必要になるのでは、例えば認定こども園、幼稚園機能があるこども園になる。現在下地区から8名前後の園児が江差幼稚園に行っている、3保育所は老朽化している。保育士を見ても充分な資格・講習を受けている。そういう説明を受けて各地域3つの保育所を一つに統合したいと。資材が高騰して8億かかるのはその通りだが、行政がかなりいろんな補助金制度を持ってきて、ほぼ同じくらいの建物を建てた、せたな町の認定こども園視察してきましたが、それに比べてかなり補助金投入比率が高い。一般財源からの手出しは厚沢部町の場合そう極端にないと。そういう意味で3地域の老朽化した施設を一つにするのにあたって、私ども議員は全員賛成しました。認定こども園の関係についてはそういうことです。

道の駅の改修とかそういうものも金をかけている、給食センター、あるいは上里温泉、あるいは町営住宅、あるいは集会施設。質問者のお話ではそういう建物を建てるにあたって最終的には維持管理に跳ね返ってくるという意見。その意見はある程度分かる。ほかの議員は分かりませんが、そこで私の考え方が質問者と決定的に違うのはやはりそういうふうな施設が地域の要望ならば、敬老会なり街コンなり地域でいろんな行事がある。そういう施設が地域の要望であれば作るのは当然ではないか、と考えています。

その建物も、今の町長がうまくほとんど手出しのないような形で持ってきています。ここにいるメンバーで浜塚さん・只野さんと同じように、住宅選考委員会、一般の人3名、議員3名で今期は私も出ています。そこで出ているのは、もう子育て世代は館・鶉地区には住まない、認定こども園があるから下地区でなければ、住宅が待つまで待つ。館・鶉で住宅が空いても入りませんという状況になってきている。まあそれはまたちょっと別の問題ですが、地域にしてみればいろんな催しがまだまだある、と。
人材を活かすというお話は分かる。その人材を活かすような形というのも質問者から見れば少ないと思うかもしれませんが、それなりに町は町で食改のお母さんたちにいろんなことをやっています。

その他に、協力隊の人が厚沢部に入ってくる、今のところ農業者が多いが、その他に農業担い手支援の方も何人かいます。そういうことも地域の農業者の方々の協力を得て、そこで修行してもらって一人前になってもらう。そういう形のものが少しずつではありますけど、先ほど中山議員がおっしゃった地域おこし協力隊で十数名いた中で一名が新規就農した。十数名いた中ですべての人が厚沢部で仕事をしたいとそう思って来た人ばかりではないんです。残念ながら。少し安易な考えで来た人もけっこういるんです。質問者が全員を見ているか分かりませんが、我々が行政から聞いているのは、あの人も帰ったとかこの人も帰ったという時、それなりの対応はしたのかと聞くと役場でやれる範囲のことはしました、と。
いま厚沢部の人口も3,800人台です。行政以外にも地域の一般的な人たちの力をどういうふうに引き出すかについては行政には言っていますが、それがなかなか我々一般町民、あるいは質問者が考えているような流れにはなっていないとそういうふうな状況です。

ただ私は自分が今住んでいる町ですから、この町が一番好きですしこの町を今後ともよくしていきたいという考えは同じ考えでいます。議員のメンバーと共に行政には提言していきたいと考えています。ソフト事業をもっと実りのあるものにしなさいというものについては、なかなか難しい、と。今の現状の人口の数、あるいはここにいる人の考え方でやるならば思った通りに行く場合もあるかもしれないけど、なかなか難しい場合も出てくるのではとそういう風に考えています。

 

町や議会の情報公開について・地方創生アドバイザーについて

質問者B
今の質問者さんの意見にかなりの面で同意するんです。その中でキーワードになると思ったのが情報公開、透明性、継続性という言葉。まさしくそれだと思う。あとは人を活かすまちづくりとか、この町をもっといい町にしたいという人がかかわれるための情報、話し合える場所や機会。選挙の前年にまちづくり座談会がないのがおかしいと思うのもそこで、貴重な機会を4年に一回なくしている。ちょっと信じられないし、まちづくり座談会をインターネットで検索するとほかの市町村でもたくさん見つかるんですが、選挙の年にやっていないというのは私は発見できなかったです。そのまちづくり座談会で町民市民からどういう意見が出て、課長が副町長が町長がどういう答えをしたかという記録も当たり前のように市町村のホームページで記録として見れました。まあこれが当たり前だよなと思いました。

対して厚沢部町は4年に一回開催しないし、まちづくり座談会でこんな意見が出ました、こんな答弁をしました、というのも見れないですよね。ホームページでも広報でも見たことがない。本当はそこをまちづくり座談会で要望したかったが、今年度はその機会を無くされてしまった。だから透明性・情報公開が足りないなと強く思うんです。

もうひとつ具体的な例を言えば、地方創生アドバイザーという人が昨年度と今年度、いらっしゃるはずなんです。いらっしゃるんです。経歴的にも能力も高くて人のつながりもある人だと思う。どんなことやってくれるのかな楽しみだなと思ってみていましたが、地方創生アドバイザーが就任しましたという広報でのお知らせすら結局一度も見ていないんです。そういう人材が来ているということをほとんどの町民は知らないのではないでしょうか。何なんだろうなと思う。活躍するためのサポートを本当に町は、あと議会は用意しようとしているんだろうかと思いました。

地域おこし協力隊についてもやっぱり同じことを思います。いつの間にかいなくなってしまっている。希望を持って厚沢部町に来たはずの若者がいつの間にかいなくなってしまう。これも情報公開と絡むが、こういう人が来ましたという就任のお知らせは、町の広報や協力隊のFacebookページにでるんです。誰誰です、こういう活動をしました。そういうお知らせは出るんです。でもいつの間にかいなくなってしまった、任期途中で帰ってしまった、というお知らせっていうのは逆に一切ないんですよ。一切といったら変ですかね。一身上の都合により彼は卒業しました、のお知らせ一つでもいいのですが、厚沢部町の場合基本的にそれがないんです。それって町民から見ても外からみても変な印象を持たせていると思います。そういう都合の悪いことは明らかにされないような。やっぱり情報公開ってことだと思うんですよね。

それで、議会の皆さんには議会への情報公開の要望としてはやっぱり毎年言っているんですが、私は行けるときには議会傍聴に行くし会議録がインターネットで公開されれば拝見するんですが、傍聴に行けなかったときに議会の会議録が出るまでに3~4か月かかってしまって、タイムリーに知ることができないんです。要望としては、議会の録画撮影したものをDVDで貸し出してもらえたり、録音したものを貸し出して聞かせてもらえれば、早ければ一週間とかで議会の内容をタイムリーに知れるのでそれで充分ありがたい。そういった取り組みをしてほしいと今回も要望出したい。

いつも議長に答えていただいているが、他の議員さんにも、議会の傍聴に行けなかった時にどのようにタイムリーに知る手段があるか、どんな手段の提供が検討できるかについてぜひ意見を聞かせてください。

質問者E
関連していいですか。いま地方創生アドバイザーの話が出ました。去年1月に駐在員会議の中で講師として、駐在員と町内会の会長も聞いたんですが、私はずいぶん期待をしていたところであったんです。


というのは、やはり厚沢部町は農業の町だということで、農業からでる捨てるもの。たとえばアスパラを出荷するときに出る根っこを切るのが出る。私が一番期待して話をした訳ですが、馬鈴薯のクズイモをそれなんとか6次産業化できないか、アドバイザーもたいへん興味を持ってくれた。今年あたりその回答が出るんでないかと期待してきたが、それがなかったということと、そのアドバイザーがどこへ飛んで行ったのか分かりませんけども、まだいるのかどうかその辺も含めて、いままで地方創生アドバイザーとしてきた形の中でどんなことになっていくのかなというようなことが聞ければ、今の質問者と同じような状況でお聞かせ願いたいと思います。

中山
協力隊員については1名就農した人がいる。われわれが望むのは、やっぱり農家の新規就農で入ってもらいたいというのが一番の要望です。そういうなかで私も一般質問した中で、どうして必要なのか、と。今年度も4月に一人、12月に一人ということで両方ともアスパラ農家で研修中です。

いなくなってしまった協力隊員が多いということで、われわれも産業厚生委員会で協力隊経験者と直に話をしました。その中でいろんな意見が出ました。厚沢部町に関する思いというのは一緒ですので。経験者の中には町職員になって頑張っている人や、他自治体の職員になったが厚沢部が好きで毎年厚沢部に来る人もいる。厚沢部に残りたいといって残っている人もいる。ただ、厚沢部が好きなんだけども働く場はなかなか。実際はやろうとしたら、自分の目的とはちょっと違ったというのが一番の原因ではないかなと。やっぱり厚沢部町で目指すところの協力隊員が必要だよと届けていかないと。漠然としてではなく農家の後継者になれるような、新規就農やれるような人をということで今に名の方が来ているんですがこれに期待したいと思います。これからもやっぱり協力隊についてわれわれもはぜひ必要だよと。人口減少化の中では一人でもいいから来ていただきたい、頑張っていただきたいと。人口も増えますし。

それとアドバイザーの件、今回、成人式で大変良い講演をしていただきました。他に何やっているのかということで、色々と事業の推進の中ではうちの町長はアドバイザーを大変頼りに事業推進をしています。その活動が見えないのは、広報に出なかったかな、アレ出てなかったかなとみていたんですが。

鈴木
広報あっさぶに出ていた。

中山
たしか広報あっさぶの方で、紹介していたと思うんですが。

質問者B
出ていましたか?それじゃあすみません。そこは見落としていました。

(2019.02.10 記録者追記:「広報あっさぶ」担当職員に確認したところ、議会報告会開催時点で地方創生アドバイザー紹介の記事は未掲載とのこと。

 

中山
ただ残念なのは成人式で大変いい講演したんですが一般の人がほとんどいなかったんですね。ですから我々も教育委員会に行ってもう少し町民にPRが必要ではないかと伝えていくべきだなと思っています。情報公開については、うちの議会は隠してる部分はほとんどない。透明化してるのでいくらでも終わったら、議事録はいくらでも貸し出しているので利用していただきたい。

質問者B
タイムリーに知りたいんです。3~4か月後にならないと正式な会議録がでないのです。傍聴に行けないと正式な会議録に触れられるのが3~4か月後になってしまって、それを見れるときには3~4か月前の話題なのです。傍聴に行けなかった時から会議録が出るまでの間に、ほかの町であれば、録画DVDの貸し出しであったりインターネットでリアルタイムで公開してたり録画が見れたりします。だから気になった話が出たと聞いたら自分で確かめられる訳です。借りに行ったりインターネットをみれば。

厚沢部町の場合は、議会の様子を録画してくれてないし当然それの貸し出しもない。録音はしてらっしゃるので、それを貸していただけるのなら私はそれを借りに行きます。それが正式な記録でないことは当然わかっています。正式な記録は後日でる皆さんの中の署名議員が署名したものが正式な記録だということは当然分かってます。だから正式記録ではないけれど速報記録的なものとして。ほとんどの町村議会ではけっこう当たり前にDVDの貸し出し・インターネットでのリアルタイム公開・録画の公開がすすんでいます。

八雲町議会もインターネット公開が今年度始まりましたよね。今金町もインターネット公開をはじめるというし、DVD貸し出しはとっくに何年もやっている。松前町も録画DVDの貸し出しをやっています。そして議会だよりにDVD貸し出しています、借りに来てください、と載せています。厚沢部町もそうなってほしいんです。録画でもいいし録音をかしてくれるのでもいいし、議会の内容をタイムリーに知りたい町民がいるときに、どういう手段がありますか?どういう手段を考えてくれますか?という意見を聞きたいんです。

中山
すぐに聞きたいというのはなかなか事務的な面で難しいと思うので、その辺についてはいろいろと事務局と協議していかないといけない。今すぐここでどうこうという話にはならない。やっぱり一番いいのは、自分で興味あるのならぜひ傍聴に来ていただいて、生の声で聴いていただきたいな、と。よく言われる透明性がどうのこうのうちの議会は決してそういうことはございません。ですから今言われた要望については、事務局と充分に協議したいと思います。


山崎
なかなか私は質問者がおっしゃることが理解できないんです。そういう機械的に情報を集めるそういう知識がないものですから。先ほども言われてるように、ぜひ傍聴に来てほしいと思います。大方の人は一般質問が終わると帰ってしまう。どうかそのあとも協議もじっくりやっていますので。いま言われた中でできることはやりたいなと思っています。議会事務局なり内部で検討をしたいと思う。ただやはり基本的には傍聴に来てほしいなということをお願いしたい。

それと協力隊のことで色々お話ありましたが、最近の新聞に載った知内町のニラを勉強にはいった協力隊の件を読んだ。農業ってどういうものだよという話を農業者の人と話をしたと。協力隊の人が厚沢部に入ってくるときもどういう意味で入ってくるのか、本当に農業で生活していく覚悟があるのかというのを機会があれば私は言いたいと思う。

まあ十二分な答えになっていないかもしれないが、ぜひ私タイムリーに情報流しますから、ぜひ私の所に聞きに来てください。

質問者B
私は人づてに聞きたいのではなく、記録としてみたいのです。傍聴に行くのが一番なのは分かるんです。行けるときは行っているんです。だけどやっぱり仕事があったり、仕事が終わった後にしか行けないし。じゃあ行けなかった聞けなかった時間にどんなやり取りがあったのか、そこを人づてに知りたいわけではないんです。記録を知りたいんです。

噂レベルのこういう話が出たらしいよ、こういうと答弁があったらしいよなんていう不正確な話を聞きたいわけでなくて、正確な記録として。傍聴に行けたら行きたいけど毎日はいけないじゃないですか。ビッシリ聴きたいんだったら仕事休んで傍聴に来いとおっしゃってるに等しいんですけど、そうしなきゃタイムリーに情報に触れられないだなんて、今の時代ちょっとあり得ないし、インターネットを使わなくても、録画だったり録音を貸し出してくれれば、興味のある人はそれを借りに行きます。私は借りに行きます。傍聴でその場で聴いてもらうのと、録音録画をみて議員の活動を見てもらうのに、そんなに違いがありますか?ないと思うんですけどね。なのでぜひ前向きに検討してください。今後ともよろしくお願いします。

鈴木
えーとそれと地方創生アドバイザーの件と6次産業化について、私の方から話させていただきます。地方創生アドバイザーは今年の3月で任期終了です。今は大学で教えるのが本職で、大学で生きた政治の授業をやっておられる。

公営塾を引っ張ってきたのは地方創生アドバイザーです。厚沢部町では以前に中学PTA会長から厚沢部町でも公営塾を考えるように議会の方から働きかけてほしいとそういう風な話もあって町長の方に進言した経緯があります。それで町長も英断して公営塾を開校したんですが、いかんせん手がかりになるものがない。それで島根県海士町で移住者が増えている、そこでベンチャー企業が入って公営塾を開いている、その社長をよく知っていると。それの橋渡しをしてくれたのがアドバイザーで厚沢部町の公営塾に関してはかなり力になってくれたと思っています。

6次産業化については、できるならば厚沢部の農家としてとっくにやっているんです。イモもあります。アスパラもあります。豆もあります。アドバイザーも経歴を活かしていろんな関係の話を持って行ってくれてると課長か副町長からちらっと聞きましたが、なかなか地元の農家の所にもけっこう行っていろんな話を聞いたが実際に企業化、その手前の6次産業化となるものは厚沢部にはなかったというのが現状だと思います。

中山
ちなみに6次産業化、非常にむずかしいなと。いま個人か法人か分かりませんが、黒豆の甘納豆を個人かグループでやっている。個人の加工品を頑張っている人もいる。農協支店長が頑張ってSSのイモをじかに入れたカレーライスを販売しています。その他にも色々挑戦しているので楽しみにしている。

ただ個人的にやるとなるとなかなか難しいなという印象を持っている。アスパラの切った部分は、アスパラ部会で研究している段階で頑張っているその他クズイモですが、町長もふだんから、クズイモを何とかならないかと進めているが農協とタイアップした中でやっていかねばならないかなと。6次産業化するにはハードルが高いなというのが印象です。


公営塾への支援について

質問者F
公営塾に関して。 現在3年生だけ対象なんですけど、1~2年生もぜひとも塾に入りたいという要望があります。ゆいま~る2階の会議室で行っていますが、3年生だけでも目いっぱいな状況です。1~2年生もとなると先生の人数もたりない、となります。要望ですが、公営塾を継続的に運営していくにあたって議会もさらなる支援をお願いしたいと思います。

山崎
公営塾に関しては学力がどのようになっているのかその結果を見たいと思う。いい方向に向かっていると承知している。都市部と郡部では学力に差があるんです。冬休みは1~2年生にも広げている。そうなると場所が足りない。これから皆さんと一緒になってどうするべきかというのを話し合っていきたい。

それと講師がいま2名ですが2名だと不足なんですね。あと1名補充となるか2名補充となるか分かりませんが、その体制も考えていかないとならないなと思っています。聞いている範囲ではすごくいい結果が出そうです。すごく頑張っている。そういう期待にこたえたいなと思っています。

下川部
詳しい人もいますが、会場におられる方で分からない方もおられると思うので、僕の方から説明したい。

中学生の塾をやってもらって保護者の方も大変ありがたいと。都市部では塾を、民間の家庭学習機関を選択できるが、厚沢部町では義務教育と独自の勉強しかなかった。公営塾が始まって、町内で通うことができる。ゆいま~る食堂でおにぎりなど軽食を作ってもらうことも。付け加えて言うと、月額5千円という価格で月曜日から金曜日までできると。都市部ではありえない。ちょっと安すぎるのかなと個人的には思うんですが。

あと、小中高と勉強していく中で基礎ができていないと中学校に行って勉強してもそれ以上の学力向上に繋がらない。個人的には講師の方にも総務課にも言ったが、小学生も対象にした基礎をきちんとできるようなシステムにしないと、中学校の学力向上には繋がらないんじゃないかということも意見として言わせていただきました。

2名の講師が来てくれたことは幸いにも良かったなと思っています。ただ今後の課題は、1~2年生も冬期講習5日間限定で行いましたが、これが中学校1~2年、高校生と平日もやるようになりましたら講師の方何人いるんだという話になりますので、本当に講師を募集して実績のある方が厚沢部町にきてやっていただけるのかなというのが不安材料の一つかなと思っています

(会場からの声)
金の出し方でいくらでも来る。出せばいいんだって。

 

レクの森コーディネーターについて

質問者G
レクの森、土橋教育林について。コーディネーターが今いないんです。土橋教育林連絡協議会というのがあって、コーディネーターと教育委員と有志の町民が協議会作って、年に二回議論しています。コーディネーターはとっても大切で、唯一の専門家なんです。現状が分からないと何も事業ができない。ところが空席が続いています。それで協議会がいま開かれない状況。なんでそうなっているのかというのが分からなくて。先程からお話に出ている協力隊の方が辞めていくのと同じ根っこなのではと思います。やはり厚沢部町に来てくれるコーディネーターというのは日給7,500円。最低賃金にはなっていると思うんですが、専門家なんです。大学や大学院を出ている方だったり。

我々が考えるのは、待遇もあるが、役場の中の働き方の問題もあるのではないかと。専門家なのに教育委員会の中では権限がない。レクの森管理人という方がいたが、管理人並みの働き方で、やることが決まっていてしかも上役が一般職員、知識がなく話が噛み合わない。我々協議会でこう言う事業をやろうと話しても翌年にはひっくり返っていることがある。何年たっても変わらない。そういうことがあってやりがいがないという他にも、キャリアを積めないという問題。専門家はだんだんとキャリア・知識・経験を積んでほかの先進的なところに行く。そういうキャリアを積ませてあげられないということが一番の問題だと思う。

厚沢部にはもともと専門家がいたんです。私は厚沢部に来て二十数年ですが、そのころまだ専門家の方が二人いまして、そのころ町外に住んでいましたが、レクの森とか観察会があるのに惹かれて、すごくいいところだなと思ってそれが発端で住むようになったんです。すごく魅力があったんです。その時は。なぜかというと林業の町で、非常に魅力的な自然が残っていて、しかもそれを大切にする人たちがたくさんいたんですよ。それを引っ張っていく専門家の方が当時二人おられて、それに惹かれてこの町に来たんです。

その後専門家がいなくなって、レクの森が町に買われて、整備事業をやったわけです。それが北海道の希少動物条例に違反してるということで中止になったわけですね。事業費も余計にかかったと。つまり専門家がいなくなって調査とかしないまま、工事をしてしまったのが原因だった。今回の場合もコーディネーターにかかっている。現状がどうなっているか、工事をやっていいのかなど。

とっても大事なものだという認識をしていただきたい。これから行われる事業がいくつか関連すると思いますが、現在専門家が不在の状態でやるということが心配で意見を言わせてもらいました。

鈴木
質問者の意見は承りました。

来られた二十数年前までは町有林の一般有林だった。それを今から十年ほど前に教育林に町の方で変更したんです。理由はいろんな団体との関係で、コーチをしてもらうために。工事をするならば土にかえるものにしなさいなど。

専門家ということで言いますと、呼んでレクの森をどのように活かそうとしたかは分かりません。はっきり申し上げてこの辺は行政にも大きな問題がある。教育林にしたために担当が教育委員会になった。教育委員会の担当者ははっきり言って山のことはわかりません。そういう人が専門家のコーディネーターに指示を出す。そういう風な事態はやっぱりおかしい話。ただそういう風なものがわれわれ議会には伝わってこないんです。

こういう風な話を聞かされましたので、レクの森活用の策定委員会ですか、それが機能していないとのことには我々も初めて聞きました。議会報告会3地区で出た話を全員で集まって近々協議をします。その時にはいま聞いた話などを十分に町長に伝わるようにしていきます。

質問者G
補足をさせてもらっていいですか。

策定委員会というものがあって、その中で提言をしている。専門の方を町において、プラス町外の専門家を置いてアドバイザーみたいにして、町民も関係する人たちも入れて委員会を作って、林務課も入れて総合的に委員会に委任してオープンに運営したらどうかというのを提案したんです。ところが職員の定数の関係で学芸員みたいのを増やせないと。じゃあ町外の専門家を入れたらどうかと言ったんですが、そうでなくて教育委員会が主催して協議会という形でその年の行事を説明してみんなが承認するみたいな形にすると。

教育委員会担当になったのは2010年です。その前の年に教育林管理規則を決めて、よーいスタートで始まった。それに対して元委員だった人とか何人か集まって協議会が。最初は農林課からもいっぱい来て教育委員会からも来てと結構いたが、だんだん少なくなっていって、いまは教育委員会2人か3人。

要するに委員会の提言がどんどん削られて行ってついには専門家さえいなくなっちゃったのが現状。僕たちボランティアで来て年2回来てお手伝いしているが、話す相手がいなくなっちゃったんです。周りが素人ばかりで。林務課さえ来てくれない。林務課のことで質問しても返事が早くても一年後なんです。もうちょっとオープンにいろんな人が来てほしいんです。そこで情報を共有して議論が始まるんです。でもそれすらコーディネーターがいないので何も始まらないんです。

新しい事業が始まるときにそれじゃ困るでしょ、と。また整備事業の時の失敗が繰り返されるのではないかというのが心配。整備事業のお金は国から来ているからいいなーとか思ってるかもしれないけど、いまの時代そうじゃないでしょといいたいんです。お金も大事だけど、人も大事にしてもらいたいんです。

山崎
質問者のおっしゃったことは十分わかった気がしますので、それは十分議員で協議をして問題点があるんであれば改善するように努力します。時間のほうがあるのでそろそろお開きにしたいと思っているんですがよろしいですか。

後はいくらでも個人的にも議員たちもお話を聞きたいという姿勢は持っているつもりですので声をかけてもらいたいと思っています。

佐々木
今日は大変ありがとうございました。色々と意見が出ました。すぐに議員全員で協議会を開いて、町に提言できることはすぐさま提言いたします。それ以上に本日の報告会につきましては議会に対する情報公開であったり議員の立場であったりということが提言されました。

今年度は改選期であります。議員活動の在り方といったようなことで心にしみるものがあったんでないかなと思っております。

次回の報告会には今回出されました議会報告の在り方といったようなものもちょっとずつ変わっていくのかなと私も期待しております。今後とも議会に対する提言いろんなお力添えをお願い申し上げます。どうか気を付けてお帰り下さい。ありがとうございます。

(会場拍手)

鈴木
やっぱりまだ続けたたほうがいいのかい

会場からの声
・はい。
・いやーやったほうがいいですよー。本当ですよー

など

 

以上

 

(2019.01.30 ページ作成:記録者藤岡俊吾