参考

2019年7月3日町内小学校のあり方に関する保護者懇談会(鶉地区)

2019年7月5日町内小学校のあり方に関する保護者懇談会(下地区)

 

鶉地区住民懇談会

  • 期日 2019年7月16日(火)18時30分〜19時50分
  • 場所 鶉町研修センター
  • 教育委員会出席者 教育長、学校教育係主幹、社会教育係主幹、学校教育係長、社会教育係長、学校教育係
  • 出席者数 約20名(地域住民13名、議員4名、学校関係者3名)人数は概略
  • 出席議員名 鈴木、山崎、香川、上戸(敬称略)
     

現状説明

教育長 <あいさつ>

学校教育主幹 <資料(3小学校の現状を示したものと教育執行方針)についての説明>

学校教育係 <現状について説明(各小学校の築年数と児童数・教員数・学級数など)>

 

意見・質問

発言者A 保護者懇談会の意見がどうだったのか。親たちがどういう気持ちで要望書を出してどんな感じで教育委員会は受けたのか。

学校教育主幹 <アンケートへの回答(鶉小保護者からの回答部分)を読み上げ。2週間前の保護者懇談会で出た意見(記録者注:参考)の紹介はなし>

発言者B こどもたちに直接聞いてはいないのか

学校教育主幹 聞いていない。

発言者B 統合は何年後かという目途はあるのか。

学校教育主幹 教育委員会として何年後というのはない。まずは地域の皆さんの声をということでの今回の懇談会。

発言者C 北海道新聞に記事が出た後、退職した先生に聞いたが大きい学校にすればいいというものではない小さい学校ほどきめの細かい教育ができると。今年の議会報告会の中で限界集落の話出たが、統合となるとそれに拍車をかけて過疎が進むことが心配。

発言者D 話し合いはじめた原点は。教育委員会としての指針、方針が見えてこない。我々が賛成反対言う段階ではないのでは。今後のありかたについて何例か出して何年後にどうなるかのたたき台・方向性を示していただきたい。

学校教育主幹 限界集落の話については子どもだけでなく生産年齢人口が減っている現状。地域の子供たちがどうすれば一番良いかの意見を頂いて今後の材料にさせていただきたい。

発言者D 統合ありきでないということでよいか。

発言者E 役場のやり方が腑に落ちない。中学校統合の時に小学校統合は当分ありませんと。でも鶉小保護者から要望あったら渡りに船とばかり急いでいる印象。こども園で一緒なのに小学校で別。親の気持ちはわかる。役場のやり方がおかしい。ただ漠然と統合についての話をしたいといっても話し合いにならない。構想をもってきて情報提供してからの話ではないか。

学校教育主幹 小学校の統合もありきで中学校統合を進めたのではないかとの指摘だが私の知る限りそういうことはない。今回は地域の皆さんからのいろんな意見をいただければと思って参っております。

発言者D であれば小さい学校の良さを活かして小さい学校がどうすればもっと良くなるかを検討してほしい。奥尻の高校はいろいろ工夫してスキューバの資格とったり都会からから入学させたりいろいろ工夫している。今の3小学校がどうやればもっと良くなるのかを先にやってほしい。

発言者F 中学校なくなって鶉地区での文化祭がなくなった。地域のコミュニティが一番痛手を受ける。大学の先生の講演で学校統合くらい馬鹿なものはないと聞いたことがある。人数多ければいいんだという考え方がベストかどうか疑問。ドイツのある農村ではでは地域コミュニティをなくさないためにメリットを出して町から地域に住まわせている。東京だけ人口増える、厚沢部も新町本町だけ増える。保護者の話を直に聞きたい。去年こっちに来たいという人が小学校なくなるよと聞いて他町へ行ってしまったと聞いた。町がやっていることと地域でかみ合わない部分もある。

学校教育主幹 ありがとうございます。ご意見承ります。

発言者G 保護者です。教育委員会は何年後をめどにという方針やメリットデメリット示してほしいという立場。今もアンケート回答の読み上げはあったが前回の保護者懇談会ででた意見の説明はなかったし今日の資料にも載っていない。個人的にも他地区での意見も知りたいし、地域の皆さんにもそれを知ってもらいたい。メリットデメリットを示すことと、出た意見をみんなに出すことを教育委員会には心がけていただきたい。

発言者B より良い教育環境をとのことだが、こういう場を毎年設けるのか。

学校教育主幹 いろんな意見を頂いた上で今後の進め方を検討していく。現状ではメリットデメリットについては整理できていない。

発言者G 新しい制度の義務教育学校を作るのであれば国の制度を使えるのではないかという話が議会や議会報告会で高田議員からも出ていた。5年先くらいの中での現在の選択肢としては持っていますよね。

学校教育主幹 選択肢にはある。統合するしないについてもこれがベストだというのはまだこれから。

発言者G 焦っているというのはないか。早めに手を上げないと校舎建設に利用したい補助金を利用しづらくなるとかそういった面で急いでいるというのは。

教育長 今段階で具体的なものを示す段階でなく情報を集めている状態。皆さんのフラットなご意見を聞いたうえで純粋に子供たちにとって一番いいのは何かを意見を貰ったうえで我々は判断する。6月議会から義務教育学校について視野に入れてと言っている。教育行政執行方針にも書いてある。急いでいるということはない。要望を受けたうえでほかの地域はどうかということで、こども園保護者も含めたアンケートを実施した。

発言者D こどもたちは町の財産。教育委員会はアンケートをだしたが議会はどうか。チームを作って議論していてもいいのでは。誰が推進派だ反対派だと話題になっている。

鈴木議長 10人のメンバーで正式に話し合ってはいない。6月末に議員研修会がありそのかえり道、香川議員が小中一貫教育に関する資料を見せてくれた。香川議員は要望書を出した鶉小保護者と同じで統合推進の立場。当別町は1万6500人の町で23あった小中学校が現在小学校2、中学校2に。札幌市・石狩市・江別・北広島など近隣自治体と比べて圧倒的な学力をつけるという町長の明確な方針のもとに教育委員会が動いた(記録者注:参考① 参考②)。
皆さんも何がメリットデメリットかはわかっていると思う。上ノ国町には滝沢小、乙部町には明和小と栄浜小、せたな町には若松小など鶉小学校より小さな学校がある。また知内町の湯の里小学校は特任校として記録者注:参考、地域の子供は9人ほどだがいろんな地域の文化があることを踏まえて 町で4人くらい地域に通わせていてバスを出している。逆に地域から大きい学校へ通わせる保護者もあるがその場合は保護者が送迎。選択はそれぞれ保護者の考え方。まだまだ議論しなければいけないと思う。
玉虫色の回答ですが個人的にはそういう考え。

学校教育主幹 議会の中でも地域の保護者の話をよく聞いて進めてくださいと意見をいただいていますので。

鈴木議長 議会全体としての話ではない。各議員が一般質問なり質疑の中でどうですかという話は出ている。

山崎議員 議会一般質問した。狙いは子供たちにより良い教育環境を作ってあげたいという思い。複式だと時間数半分の勉強になってしまう。いままでも統合問題以前に毎年7月の小6と中3の全国学力テスト結果公表してほしいと言っているが出してくれない。9年間の義務教育のなかでどう学力をつけてあげられるかを考えている。 

発言者D 複式だと半分しか教えないのはそうなのか。

発言者F 日本の中で学力トップの秋田県は教室に先生2人。テレビでやっていた。そういうやり方もある。

教育長 山崎議員が言ったのは直接指導の時間。色々な複式学級の工夫はある。厚沢部町の学力は檜山管内の中で極めて高い。ただすべての学校がオールOKというわけではない。細かい所をこうしたという意向はわかるが今は全体をどうするのがいいかの意見をいただきたい。

発言者C 新聞に載った時点で統合か統合でないかが先に立ってしまっている。9月議会一般質問で山崎議員が統合問題を質問した。町長の答弁は地域の保護者から声が出なければ理事者としては一切進めませんと。傍聴席できいていてここ1-2年のうちに統合になるなと感じた。実際は統合ありきの話なのでは。

教育長 どんな形でもこうしますと示すためには地域の声を聴いたうえでということ。その一環とご理解いただければと。

発言者G 2週間前の保護者懇談会で、何年後かの統合を見据えて今年度の卒園児から小学校選択式導入を検討してもいいのではという意見あったが、それを受けてこの2週間の間に何かしら検討されましたか。

学校教育主幹 具体的な検討はしていない。こうありきではなく材料としていただいている。

発言者G 材料として教育委員会が受け取るのはもちろんだが保護者からこういう意見が出ましたというのを箇条書きでもいいので示してもらいたい。この場で出た意見も保護者にフィードバックしてほしいし保護者の意見も地域の人たちに知ってもらいたい。先ほどアンケート回答の読み上げはあったが懇談会での意見の紹介はなかった。今日の資料にあるかと期待したがなかった。情報はそちらに集まるわけだから示し方に取り組んでほしい。

発言者F 今日は意見を聞く場としてしゃべっている。今日の趣旨と変わってしまう。専門的なものに入ってしまうと我々だけで決めたといわれる。知内町ふくめ日本全国そこそこでベストな選択していると思う。今日は意見を集めてまた別の機会に議論してというスタイルにしては。ただ教育勉強を図れる杓子はない。環境とか規模とかいろんなものがあって一人ひとり違う。

発言者B 厚沢部小学校地区42年あとどのくらい持つのか。

学校教育係 鉄筋コンクリート造の場合50年が目安。

発言者B ということはあと8年。その時は下地区でなくてもいい?

<会場 笑>

学校教育主幹 他になければ今日の懇談会を閉めさせていただければと思うが。

発言者D 学校がなくなることはものすごく活性化や住む人にとってマイナスになる。中学校は高校を目指す段階だから仕方ないから良しとするにしても、経済効果だけで一つにまとめるという形はとってほしくない。税金払いますから。

発言者H 自分が小学校の時は少人数だった。少ない人数のメリットというのは人間関係が密で嫌いな人とも遊ばないといけない、大人の目がすごく近くにある、怒られることによって考える、いろんなことに対してチャンスが多いといった面。やりたくないことでもやらなきゃならない。食わず嫌いじゃないけどやってみると意外と面白かった、そういうこともあると思います。

学校教育主幹 そのほか何かあるでしょうか。

発言者D 意見を聞いてどんな形で出てくるか期待する。

学校教育主幹 ご意見を活かしていきます。ありがとうございました。

(おわり)

 

(2019年7月17日 記録者:藤岡俊吾)