厚沢部町の地理的環境 位置 厚沢部町は北海道の南端、渡島半島の日本海側の檜山管内に位置する。江差町、上ノ国町、木古内町、北斗市、森町、八雲町、乙部町の 7 市町村と境界を接する。 町の総面積は 460.42 km2で、東西約 29km、南北約 27km の広がりをもつ。町域は厚沢部川とその支流である安野呂川、鶉川の三河川の流域にまたがる。総面積の 80%を山林が占め、畑 5%、田及び原野がそれぞれ4%を占める。 地質 厚沢部町域の地質は、館地区を流れる厚沢部川本流域と、鶉川流域及び安野呂川流域とに大別できる。いずれの流域でも、中流域では檜山層群に属する堆積岩が主体となるが、厚沢部川上流域では厚沢部層及び館層に属する堆積岩が主体となり、鶉川、安野呂川上流域では安野呂火山砕屑岩類に属する火成岩が主体となる。また、厚沢部川左岸の下流域には松前層群に属する古生層が分布する(参考文献:北海道開発庁 1970、工業技術院地質調査所 1975)。 気候 ...