妙見本宮 千葉神社

住所:千葉市中央区院内1-16-1

通称『妙見様(みょうけんさま)』とも呼ばれる北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)を主祭神としています。

<千葉氏と歴史>
千葉氏の祖先・平良文が、戦のたびごとに妙見尊に祈願し、 常に大勝利を収めてきたことから、千葉氏は、代々妙見尊を守護神として信奉してきました。
千葉氏の加護により開山(年代不詳)し、第66代・一条天皇の眼病平癒の勅願所としての功ともあいまって、 長保2年(1000)9月13日に『北斗山金剛授寺』の寺号を賜り中興開山されたそうです。その後、江戸時代、徳川家康により「妙見寺」に名称変更され200石を与えられた。明治2年(1869)の明治政府による「神仏分離令」により「千葉神社」と改称し今日に至っています。平成2年(1990)に竣工した新社殿(本殿)は、お参りする場所が1階と2階にある重層社殿となっています。新社殿竣工に合わせ、それまでの本殿は西隣に移築され天神様の祈祷殿として多くの受験生を見守っています。

<紋>

千葉神社は、神紋「三光紋(月星紋)」と社紋「九曜紋(十曜紋)」の2種の紋を有しています。
月星紋は、太陽と月と星の光を表し、九曜紋は、中央の北極星(=妙見様)が差配される星々を現していると言われているそうです。ともに、千葉氏の紋としても有名で、九曜紋については、中央の星を含んで9つの星が配置される紋と、10の星が配置される紋の2種の紋があり、千葉神社では後者(十曜紋)が使われています。(千葉氏の分家や祀った神社ごとに九曜紋と十曜紋が使い分けられているようです。) 

<行事>

妙見大祭(みょうけんたいさい。通称:だらだら祭り。8月16日~22日)
毎年8月16日から22日までの一週間をかけて行われる千葉神社の最も大きなお祭り。千葉氏が大治元年(1126)に亥鼻周辺に館を移した翌年の大治2年(1127)の第1回から一度も途切れえることなく続いてきた伝統ある祭りで、「祭りの期間中に一言願をかければ、その願いは必ず達成される」という言い伝えが残っており、別名「一言妙見大祭(ひとことみょうけんたいさい)」とも呼ばれています。
祭りの期間が7日間に及ぶのは、妙見尊の信奉する北斗七星の7に因んでいるとのこと。初日の16日に社殿を出た御輿は市内を練り歩き、亥鼻山の山麓にある御仮屋に一週間逗留し、最終日の22日の19時頃神社に戻ってきます。この時の宮入の際の御輿の勇壮なもみ合いは一見の価値があります。

・節分祭(2月3日)
旧暦の大みそかに当たり毎年2月3日の宵に、千葉神社でも節分祭が執り行われます。本殿で祭祀を行った後、本殿2階を舞台に、二匹の鬼を追う鍾馗(しょうき)様の舞、さらには恵比寿様・大黒様の福神の舞が神楽に乗って行われます。二つの舞の間には、神職・巫女や福男・福女や募集した豆まき若人が、本殿2階から福豆・福銭などの縁起物を撒いて鬼を祓います。 

参考文献:

[1]ウィキペディア「千葉神社」

[2]千葉神社ホームページ