妙見信仰は、中央アジアが発祥地と言われ、砂漠の中で方向を見失わないために星座(北極星)を利用し、その北極星を神として信仰した。その信仰が中国に伝わり、さまざまな星神信仰と習合し、6,7世紀頃に我が国の畿内地方に入ったと考えられている。7~8世紀に妙見信仰として関東地方に伝わり、農耕神や御霊神、鎮護神として一般に広がった。
その後12,3世紀になって、大椎からこの地に来た千葉氏は、これまでの妙見信仰を源氏氏神の八幡信仰と習合させ、他の地域にには見られない戦勝神としての妙見像をつくりあげた。特に千葉常胤の時代に妙見信仰が強化され、死後その子孫たちの精神的支柱として広められた。
参考文献「千葉市探訪」2002年3月15日千葉日報社