郷土史家の解説

村田川(むらたがわ)は区域によってさまざまな呼び方があるが、ここでは一括りに村田川と呼ぶことにする。土気地域の中では、小山町・板倉町・大椎町・大木戸町・越智町は村田川の水系にある。村田川は、千葉市と市原市の境に流れ出る。古くから下総国と上総国の国境になっていた。この流域は昔の絵地図を見ると「田」という文字が見える。この大椎の前の「田」の水は村田川から取水していたことであろう。今でも村田川の水は、小山町・板倉町・大椎町・大木戸町・越智町などの農業用水になっている。板倉町では始め地下水を農業用水にする計画であったが、足りないことがはっきりしていたので村田川から取水することにしたという。小山町では湧き水も水田に利用している。湧き水は森のある台地の下にできる。台地の上の森がなくなれば、湧き水も枯渇する。(2016-02-28武田文治氏提供資料より)