愛の二十境巡り について知っていることをぜひ教えてください
出典:高子沼を楽しむ会「高子二十境巡り」パンフレット
※この画像は、Creative Commons Attribution Licenseの対象外とします。
高子沼を地域の絆づくりの核にしたい
とにかく楽しみながら
高子沼を楽しむ会は高子沼の美化、除草作業を年3回する。苦労するだけではなく、高子沼を楽しみましょうと「高子ふれあい祭り」を開いている。歌が得意な方や三味線、歌舞音曲。特設ステージで繰り広げられる。この集まり、高子集会所が主催した形にして、地区の皆さんが主催者、主体者として参加するのがいい。今までは高子沼祭りだったが、沼ではなく、高子全体にしましょうという話にしたのだそうだ。地区全体を見渡したい。老若男女、みんなが参加できるようにしたい。会長の佐藤忠男さんの思いが実現してゆく。
祭りでふれあうことができる
ハイタウン、高子団地。山の方にはぶどう農家さん。お互いにふれあいの場がなかった。違うものをどう受け入れるか。駅に至近のハイタウンからは仙台の大手企業などにお勤めの人も居る。東京に通っていらっしゃる方もいる。福島市は生活圏だ。佐藤さんは「これから街の人口は減らないように、世代を受け継ぐためには、交通の便利だけではなく、地域の魅力が必要だと思った」思ったと言う。
農村の美しい景観はこの土地の最大の魅力
歴史に加えて高子の最大の魅力は農村景観だという。江戸時代の文人の漢詩を味わう旅も、そこに田んぼや果物の作られる畑の風景があってこそ、どの季節を歩いても楽しい。今、高子のぶどう農家の後継者がいないのが辛いという。
18軒のぶどう農家があるが、7~8軒は今の大で終わってしまうと言っていと言う。若い人が継いでいるのは3~4軒。ぶどうばたけの景観は宝物。山田さんの畑の前で「この畑、県で一番の品質なんですよ」と案内するのが、自分の誇りにもなるという。
「実いうと、震災の日にNPOを立ち上げる総会を行う予定だったんです。退職した後、移住してきた人がぶどうをやれるように、ぶどう農家とぶどうをやりたい人のマッチングをしてね。例えば、はあ、消毒は、分量とか機械の操作とか、薬の扱い方とか勉強しないとわからんでしょう。それはぶどう農家がやってあげて、逆に農家に人手が足りないときは農家を手伝うとか、そういうコミュニティができるといいですよね」と総会に備えていた資料がたくさん出てくる。
風評被害が未だに続いている。立ち消えになってしまったけど、諦めてはいない。「農業後継者、新規就農者の受入は、伊達市全体の課題なんです。役所にも頑張ってもらうけど、自分たちでできることはならないと」
「桃は3回、樹をかえると土地が駄目になる。傾斜地なので、大変。そこで、ぶどうに取り組んだ。その背景も知っているからどうしても残したい。1人、2人、40代・50代でぶどうを始めた人が居るが。メインストリートで、ぶどうを辞めてしまったところも出始めている。できる限りの努力をしなくては」という。佐藤さんだけではなくこの景観を愛する高子の住民は多い。農家の後継ぎを町中で考える時代がやってきた。
ウォーキング大会。だんだんと定着
漢詩をみながら、歩く取組みも。春と秋。これは続ける。参加者からは歩ける、景色がいい、文化も楽しめる。と好評。コースは楽しむ会で作っている。新しく家を建てた人は、こんなのあるんだ、と気軽にやってほしい。-参加費300円は保険料、チラシ、ポスターの経費の補充。150人ぐらいなので、そこまで収入はない。基本は赤字だけど、少しでも費用を捻出しないとだ。秋は、ぶどうだけ買う人もいる。毎年、県内の品評会でも賞をもらっている山田さんの美味しいぶどうだ。冊子は、福島駅西口のコンベンションセンターで配っている。春と秋のウォーク大会は、JR東日本の小さな旅に掲載しているという。
もうひとつやりたいのが、高子を芸術のまちに
漢詩を書にしたり、風景を絵画にしたり。あとは写真を持ち寄って展覧会を開きたい。準備しているところ。6キロコース、8キロコースがある。ぶどうを中心とした地域産業をおこし、それをベースとして景色を楽しみながら歩いたり、絵を描いたり、書を書いたり。高子は地域のふれあいの場を作ろうとしている。