出典:伊達市役所蔵

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高子でブドウ農家をされている山田俊一郎さんに聞く

「ここいらは福島県でも桃が一番早いんですよ」とももの歴史を話してくれた。静岡の清水から呼んで来てもらった桃の先生。青木さんがこっちに居ついてくれたんです。桃の栽培の指導をいただいて、あたり一面桃畑になった。山田さんが小さいころは、木の箱に、1個1個紙でくるんで、おがくずみたいなものを入れて、水蜜と呼んで、北海道にも東京にも送っていた。届いた頃は日数が経って柔らかい桃になっていたので、手で皮を剥いて食べていた。

 

高子に嫁ぐと裕福だって言われていた

 その頃は、高子に嫁ぐと裕福と言われていた。今と同じ値段で売れていた。傾斜地が多い。桃の木は何回か植え替えると駄目になる。そこでぶどうに切り替えた人がいた。東京オリンピックの3年前だから。神保さん、石井さんたちが第1陣。最初のぶどう。乳搾りをした人、りんご、なども居た。結局ぶどうになった。

 養蚕は無かった。畑の境に桑の木を置いたりはしていたが畑としては樹が育たない。ところが荒地は果樹にはいい。樹がおがりすぎないほうが、実をちゃんとつけてくれる。桃の前は、本当に貧乏な土地だった。

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