高子ハイタウン町内会 会長 安部智彦さん
 

親と近所に住んで、たまに顔を合わせる生活

安部さんが、高子ハイタウンに住んだのは、お子さんが小学校に入るとき。

「今のように学童保育も無かった時代。妻の実家が保原だったので、ここに住みました。最初は学校が終わると、おばあちゃんに向かえに来てもらって。慣れてきたら、子どもだけで実家に行くようになりました。実家の義父母も、孫と遊んで喜んでいるようでした」思ったより奥様の同級生が多いという。

「気づいたのは、私達と同じように伊達出身の人で実家はこっちにあって、実家の近所に住んでいる人が多いこと」「たまに顔を合わせることで、ほど良い距離感で助け合いながら、生活しています」

「みんな一旦は都会に出るのは仕方ないこと。地元出身の人が、子育てなどを契機に、気軽に帰ってこれると良いですね」

 

阿武隈急行がある

高子ハイタウンは通勤にも便利だったという。

「転勤も多い職場でしたが、阿武隈急行があったからどこにでも勤められました。新幹線を使って須賀川まで勤務したこともありました。会津若松まで高速バスで通勤することもできます。車を使えば、さらに色々な場所に行けます」と奥様が教えてくれた。

 

退職して地域を学ぶ

「今までは、会社と行き来することが中心でなかなか地域の人とは会えませんでした。退職すると地域の方々と接する機会が増えます。景色を楽しむ時間もできます」

散歩しながら、地域の歴史や文化を勉強するのが今の楽しみだという。野鳥がたくさん来るので、最近は野鳥の本や鳴き声のCDを買った。

「今探しているのは、高子や伊達全体を見渡せる場所。地域の人達がつくってくれた私達の財産を見渡すことで、色々と感じることができると思います」