京葉熱帯魚 について知っていることをぜひ教えてください

◎京葉熱帯魚

住所:船橋市海神2-14-2

電話:090-1120-9663

HP:http://keiyonettaigyo.blog89.fc2.com

 

 

   

数十メートル先からも目立つ手作り看板で、この道を通る度に、ずっと気になっていたお店。

 

いざ、その入り口の向こうへ行くためには、ちょっと勇気は必要だったけれど、その看板からは、何かしらワクワクさせるものがありました。入り口の前に立つと、「らんちゅう祭り」「めだか祭り」と書いてあり、これまた「営業中、(お手製の)ベルを押してください」という案内が、さらにそのワクワクを増幅させ、一歩その建物の中に入ると、たくさんの水槽が並ぶ異次元空間、たくさんの金魚やメダカや熱帯魚や海老が住んでいるのでした。

 

しばらく、そこに並ぶ水槽を見ていると、奥から旦那さんが出て来て「面白いもの見せてやる」とさらに奥のスペースへ連れていかれ、大きなナマズのような巨大魚がいる水槽があり、そのことかと思ったら、その水槽の前を横切り、さらにその奥の部屋を抜けると、メダカを養殖している場所へ。そこでは、背中が太刀魚のように光るめずらしいメダカを見せてくれたのでした。

 

その他の種類のメダカも見せてくれ、メダカについて熱く語られた後、「いろいろなメダカがいるんだなぁ」と思っていたら、さらに「チャンピオン見るか?」と、有無を言わさず、奥の部屋へ

 

そこには、男の大人の手のひらよりも大きな“らんちゅう”が泳いでいて、これが、おじさんのいう「チャンピオン」の“らんちゅう”だったのです。その大きさになるまで3年。試行錯誤の結果、自分なりのオリジナルの育て方をしているようで、「こっちの水槽のらんちゅうが1年なんだ」と現在、養殖中の“らんちゅう”について、おじさんのこだわり、想いをたっぷり説明してくれました。

 

年配のご夫婦が営んでいるお店で、「俺は船橋っ子!」という旦那さんが定年退職をして始めてから13年、工場の内の空いているスペースを間借りして、最初は錦鯉を養殖することからスタートさせたらしいです。でも、日光の入らない、この工場の空きスペースでは、きちんとした大きな模様ができないことが分かり、その後、以前から好きだった“らんちゅう”を育てることになったようです。

 

趣味の延長のような言い方をされていたけれど、旦那さんの金魚やメダカに対する想いは、とても真剣で、でも、どこかお茶目な感じが、何か引きつける魅力なのだなと思いました。そして、出口を後にすると、看板もお店の佇まいも、どこか旦那さんの分身のような感じがして、思わずニッコリしてしまう余韻が残りました。