旧東海道の白旗交差点近くの交番から少し奥に入った小さな公園の一角にある「源義経首洗井戸」。

 

 

鎌倉幕府の記録「吾妻鏡」によると、義経は兄頼朝に追われて東北で亡くなる。

文治5年(1189年)、鎌倉に送られてきた義経の首は首実検ののち片瀬の浜へ捨てられた。

捨てられた義経の首は境川をさかのぼり、この井戸近くの川岸で里人に拾い上げられた。

里人は拾い上げた義経の首をこの井戸で洗い清めたと言われる。

 

 

首洗井戸はその名前と、旧東海道から奥に入った目立たないところにあるため物騒な印象を受けるが、藤沢の里人の優しさを伝える伝説とも言えるのではないだろうか?白旗神社に祀られる源義経公は、藤沢の人々をいまも見守ってくれている。