藤沢宿マッピングパーティー

 

2013年5月11日土曜日、藤沢宿マッピングパーティー開催。

 

マッピングパーティーの拠点となる編集会場は、古くからこの地の人々の信仰を集めている白旗神社

「神社は地域振興の礎」と日ごろからおっしゃる宮司さんが、マッピングパーティーの取り組みを聞いて、ぜひ神社を使ってくださいと大広間を貸してくださいました。地元のお寿司屋さん(さつまや本店)で開催した前回に引き続き、日本ならではのマッピングパーティーが実現。神社でマッピングパーティー、素敵過ぎるシチュエーションです☆

 

白旗神社 御社殿 会場となった社務所内の大広間

 

当日は集合時間前からあいにくの雨模様。

それでも10時、地元の市民、行政の職員、マッパー、マッピングを学びたいという市外の方など多彩なメンバー20名弱が集結。

経験豊富なマッパーの方々にマッピングとは何ぞや、マッピングで使用できるアプリの使い方などを教えていただきます。

 

まち歩きの前にマッピングのレクチャー 

 

まち歩きによる調査

 

雨天で足場が悪いということもあり、当初の予定を変更して伊勢山公園周辺のマッピングは断念。

11時〜13時まで、3つのグループに分かれてまち歩きへ向かいます。

 

常光寺永勝寺など、お寺史跡などを中心にマッピングするグループ

白旗交差点から遊行寺方面に向かい、町家を中心にマッピングするグループ

・白旗神社境内とその周辺をマイクロマッピングするグループ


まち歩きにいざ出発

 

まち歩き中に通った成人男性の背丈ギリギリ地下道

 

2時間ほどのまち歩きを終えて白旗神社で再び集合。

参加者は、面白い発見や購入した和菓子などさまざまな成果を手に戻ってきました。

日常生活で2時間続けて歩き回ることはあまりないので、それなりの疲労も。

で、腹ごしらえは地元のさつまや本店さんから、握り寿司、海鮮丼、かつ重、海老天重を出前。

これもマッピングパーティーの醍醐味です。

 

さつまやさんから出前を注文

 

OSM(OpenStreetMap)の編集

ランチが終了したらいよいよ編集作業。

Localwikiに表示される地図のベースとなるOpenStreetMapには、建物や道、階段、史跡、ベンチ、トイレなどなど様々な情報が書き込まれていきます。特に会場となった白旗神社さんの境内については、お礼の意味も込めてしっかりと仕上げたいということで、マッパーの林さんが詳細に編集してくださいました。

 

編集作業前には社務所の表記と隣接する御殿辺公園の大まかな輪郭程度しか書き込まれていませんでした。

 

最初は社務所の表記しかなかった地図

 

境内を歩いている最中にアプリを使って地図に落とした情報、紙にメモした情報をベースに編集が進みます。


境内や周辺を歩いて調査した内容が少しずつ地図に書き込まれていく

 

ひと通りの作業が終わる頃には、建物、階段、史跡、藤棚などさまざまな情報が書き込まれた充実の地図が。

 

 充実した地図が出現!!

 

出来上がった地図は、もちろん宮司さんにもすぐに報告。とても楽しそうな様子が伝わってきますね。

 

白旗神社境内のマイクロマッピングの成果を宮司さんに見て頂いているところ。

 

神社の境内だけでなく、前回のマッピングパーティーから、藤沢宿エリアの地図はさらに充実しました!

 

 

藤沢MAP(Localwiki)の編集

 

OpenStreetMapの編集だけではなく、このLocalwikiにも記事がアップされました。

まち歩きで撮影した写真をメール投稿したり、撮影した写真を題材に文章を作成したり。

発見したこと、気がついたこと、教えてもらったこと、様々なことが思い思いにアップされます。

今回のマッピングパーティーの間だけも10件超の記事が追加されました!

 

☆アップされた記事の一部をご紹介

 

最後に

今回は地元の方にも多く参加いただきました。

地元の方が一緒だとお店などで話を聞きやすく、藤沢以外から参加された方に藤沢を知っていただく良い機会となります。

逆に地元の人が気付かない部分を気づかされることも少なくありません。

そして、地図やLocalwikiにいろいろな気づきが蓄積されてみんなの財産になる。

そんな瞬間を経験することができました。

 

また、神社は日本人にとってとても身近な存在でありながらも、神様を前にすると敷居が高いと感じてしまう方も少なくないでしょう。

でも、今回のマッピングパーティーで感じたのは、やはり神社は地域に開かれた存在でとても身近なものだということ。

神社の広間でIT機器を広げて地図を編集している空間は、古くからある地域の財産と今の時代が融合した空間。

そこにある物が異なるだけで、昔から神社にはたくさんの人が集まり、こうやって地域の事を考えていたんじゃないかな、そんなことを思いました。

地域の礎である神社を拠点に地図が作られ、地図づくりを通じて地域内外の人たちの交流が進み、地域が作られる。

 

今後のそんな姿が頭に浮かび、次回以降のマッピングパーティーがまた楽しみになりました。

 

ただし梅雨や暑い夏はまち歩きに向かないので、それなりの規模のマッピングパーティーは涼しくなる秋口以降に開催するのがよさそうですね。

でも日常生活の中で情報を収集し少しずつ書き込むこともできますし、数名単位で散歩がてら美味しいものを食べながらマッピングも楽しいですよ。