「藤沢の奥深さを思い知りました」
地図を作るために歩く。すると町に対する視点が全く変わる。
お店や寺社仏閣はもちろん、バス停、道、看板、橋、ベンチ、郵便ポスト・・・
あらゆるものが地図の題材となり「まちの宝物」として目に映る。
藤沢MAP初のマッピングパーティー。
3月16日土曜日午前10時、小田急江ノ島線藤沢本町駅に初心者から熟練者まで9名が集結した。
3名1チームで、国道467号線の北側、南側、遊行寺周辺の3エリアに分かれてまち歩き調査が始まる。
各チームには、「オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン(OSMJ)」(http://www.osmf.jp 〜自由な地図をみんなの手に)のマッパーが入り、情報収集の方法やポイント、アプリの使い方などを参加者にレクチャーしながら歩く。
OSMJは、地理情報データを誰でも利用できるように、フリーの地理情報データを作成することを目的としたプロジェクト「OpenStreetMap(MAP)」について、日本語での情報提供や支援を行っている。
経験豊富なマッパーのおかげでまち歩きにすっかりと引き込まれ、まちなかのあらゆるものが目に入りなかなか前に進むことができない(笑)。
3時間程のまち歩きを終えて、藤沢宿のど真ん中にある「さつまや本店」に集合。
集合した参加者の表情から充実感が伺える。お寿司を食べながら、調査の内容や成果を共有。
食べ終わると編集作業のやり方についてレクチャーを受け、調べてきたばかりの情報を地図に入力する。
さっきまで地図上になかった道、お店やバス停、寺の境内の配置が次々に描かれていく。
調べた宝物が地図の形になる面白さ。訪れた場所は鮮明に頭に残る。
他の人が描いた地図情報を見て、気付かされることも多い。時間があれば延々と編集したいくらいだ。
参加者の1人、和歌山大学観光学部4回生の学生は言う。
「ガードレールでもマンホールでもなんでも、そうやってマッピングが深化すればするほど、マッピングした地域に更に愛着が湧くと感じました。」
この4月に地元の長野県千曲市に戻り社会人生活をスタートする彼は、OSMやLocalwikiを活用した地元での活動を考えている。
そんな彼が「また藤沢には是非おじゃましたい」と言ってくれた時に思った。
「マッピングってやっぱりスゴい。」