人口42万人の藤沢ならできると思ったんです


店内に飾られたファエンツァの地区の旗
日本で言えば、町内会の旗が飾られているようなもの
大船に住んでいた慧さんと、逗子に住んでいたレオは、お互い仕事を辞め、何も決めてないままイタリアのレオの故郷に向かった。

 

ボローニャとチェゼーナの間にある街、ファエンツァ。陶芸が有名だが、日本ではあまり知られていない。

二人は藤沢駅から東海道線を大船方面に境川近くまで歩いたところに店を開く。

店の名前になったLAMONEは、その街の川の名前。こじんまりと、しかし力強く曲りくねって流れている。

 

2週間。昼は広場で人の流れを見つめ、夜はバールで土地の人と語らった慧さんとレオが目指したのは、2割に愛される店。

「どこに店を出すか、考えました。観光客がたくさん訪れる鎌倉の街中に出すなら、やり方が違うんです。誰もが喜ぶ名物を作らなくちゃいけない。でも、レオの料理、ファエンツァの料理は違ったんです」

好みに合わない人が居るかもしれない。でも、合う人には尖ったままの、そのままのイタリアンを提供する。人口42万人の藤沢なら、2割に愛されれば経営が成り立つと言う。

「すごい緻密な計算ですね」と言ったら、慧さんが照れて笑っていた。

ファエンツァの街とラモーネという名前の川

照れる慧さん

おちゃらけた、でも真面目なレオ(森崎千雅)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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