• 期 日 2018年5月26日(土)10時30分〜16時30分
  • 目 的 F2〜F4の塹壕測量調査
  • 参加者 野村祐一、塚田直哉、石井淳平


調査の概要

旧道の北側尾根に分布する塹壕の測量調査と、毛利剛氏が確認したF5〜F15塹壕の確認踏査を行いました。測量調査はF-14塹壕とF-8塹壕について実施しました。
確認踏査では、F-9、F-10、F-11、F-13、F-15を確認することができましたが、F-5、F-6、F-7、F-14については発見できませんでした。オレンジ色のラインが調査中のトラックデータ、赤いドットが今回調査したF-12塹壕と、F-8塹壕です。

 

F-12塹壕の調査

F-12塹壕は新政府軍の攻撃正面となる鶉山道をF1塹壕とともに挟撃する位置にあります。すさまじいヤブで調査は難航しました。写真をみても塹壕の形状がよくわかりません。

 

F-8塹壕の調査

F-8塹壕周辺はF-5、F-6、F-7などの塹壕が密集していると記録されており、塹壕の特定が困難でした。毛利氏の調査写真と照合し、今回記録した塹壕はF-8塹壕と考えています。

(赤い点が調査基点)

 

F-8塹壕は「L字」形の塹壕で、鶉山道側と、新政府軍と対面する二股川側に土塁が設けられています(北側から撮影)。

 

二股川方面に面した土塁(東側から撮影)

 

 

鶉山道北側尾根の塹壕確認踏査

鶉山道北側にはF-5〜F-11、F-13〜F-15の10箇所の塹壕が確認されています。これらの塹壕の再確認を行いました。

 

F-9塹壕

F-7塹壕から約10m尾根を登ったところにあります。形状はF-7塹壕によく似たL字形の塹壕です。

 

F-11塹壕

鶉山道北側尾根の急斜面を登りつめたところにあります。二股川を望む方向に土塁を設けているようです。

 

F-15塹壕

確認されている塹壕の中では最高所に位置します。河野常吉の調査では砲台があったところと想定されています。送電線管理のための作業道路によって壊されています、もともとはL字形の塹壕だったようです。

 

F-13塹壕

F-15から尾根を下ったところにあります。ササが繁茂していて発見は困難でした。直線状の塹壕です。