ここでは、よりみち公園 について紹介します。

在所:京都府宇治市宇治塔川

【ポイント】

①.平成6年(1994)の発掘調査で、多宝塔跡を検出。

  跡地を公園として整備し、多宝塔基壇を復元。

【関連写真】

 よりみち公園全景2020_10_20 金只   

 復元された多宝塔基壇2020_10_20 金只   案内板(復元多宝塔基壇)2020_10_20 金只   

 

【補足説明】

①.現地説明盤より

 かって平等院には鳳凰堂以外に多くの堂塔が建てられていましたが、その大半は廃れ、場所すら不明となっています。この多宝塔は、平成6年の発掘によって発見され、同じ場所に鳳凰堂の基壇を参考に復元したものです。

 平等院に塔が建てられたのは、鳳凰堂建立の8年後(1061年)で建立者は藤原頼道の娘の寛子です。文献には多宝塔と記されていますが、発掘成果からは珍しい単層の塔(宝塔)の可能性が指摘されています。

 いずれにしろ、当時の平等院をうかがう、貴重な遺跡の一つです。

       宇治市教育委員会