ここでは、氏神と崇敬神社 について紹介します。
【ポイント】
①.氏神とは、氏姓を同じくする自らの祖神(親神)を祀ったもの。
後世では、人の流動によって地縁的関係を重視して産土神と言替えられてきた。
②.崇敬神社とは、個人の特別な信仰等により崇敬される神社を言う。
後世では、権力者によって産土神社に崇敬する神を合祀して、崇敬神社に変遷していった神社が多数ある。
【補足説明】
①.神社本庁のインターネット情報より
全国の神社については、皇祖(コウソ)天照大御神(アマテラスオオミカミ)をお祀りする伊勢の神宮を別格の御存在として、このほかを氏神神社と崇敬神社の二つに大きく分けることができます。
『氏神神社』
自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子(ウジコ)と称します。
元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの祖神(親神)や、氏族に縁の深い神様を氏神と称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでた。現在のような地縁的な関係を指しては、産土神(うぶすながみ)と産子(うぶこ)という呼称があるが、地縁的関係についても、次第に氏神・氏子という呼び方が、混同して用いられるようになった。
『崇敬神社』
個人の特別な信仰等により崇敬される神社をいい、こうした神社を信仰する方を崇敬者と呼ぶ。神社によっては、由緒や地勢的な問題などにより氏子を持たない場合もあり、このため、こうした神社では、神社の維持や教化活動のため、崇敬会などといった組織が設けられてる。