ここでは、流祖尺八都山流邸跡 について紹介します。

在所:岡南町14-6

【ポイント】

①.この地は、尺八都山流流祖『中尾都山』の邸宅跡地。

【関連写真】

 流祖邸宅跡地2015_08_15 金只  一門で建てられた標柱
2015_08_15 金只

 

【補足説明】

①.広報ひらかた 2015年04月号より

 尺八は奈良時代に中国から伝わった縦笛の一つですが、虚無僧と呼ばれる僧侶が修行で日本各地を巡りながら吹く楽器というイメージがあります。

 都山(トザン)さんは3歳で父親を亡くし、家計を支えるために筝曲(ソウキョク)(琴)を教える母親の元で尺八を始めました。

 17歳から2年間は虚無僧として修行し、教室を開くまで上達しました。

 独自に作った楽譜を出版したり新しい曲を次々に発表したりしてお弟子さんは全国に増え、「都山流」は日本最大の流派となりました。

 28歳の頃、日露戦争の勝利を祈願して石清水八幡宮にこもって造った「石清水」は美しく爽やかなメロディが人気を呼び、不朽の名作と言われています。

 今の岡東町には道場や洋館が並ぶ約600坪の立派な屋敷があります。

 都山さんはその後、東京や京都に活動拠点を移し、50歳を過ぎた頃には演奏活動をやめて弟子の育成に打ち込み、80歳で亡くなるまで指導に力を尽くしました。

【参考情報】

Wikipedia:中尾都山