ここでは、狩尾神社(トガノオジンジャ) について紹介します。

在所:京都府八幡市橋本狩尾1

【ポイント】

①.起源:石清水八幡宮の鎮座(貞観元年(859))前からあったと伝わる。

②.祭神は、天照大神、大己貴命、天児屋根命

③.現社殿は、慶長6年(1601)に再興・造営されたもの。

④.元々は地元の産土神社であったが、明治10年に石清水八幡宮の摂社となる。

⑤.文化財;狩尾神社本殿

国宝・重文区分 重用文化財
重文指定 平成20年(2008).12.02
国宝指定  
員数 1棟
種別 神社/建造物
時代 江戸時代
西暦

寛永11年(1634)

構造及び形式等

三間社流造、檜皮葺

⑥.橋本西遊寺観音堂に安置の天部形立像(伝・希釈天像)は狩尾神社の傍らにあった希釈天堂の本尊であったが、神仏分離令でこの地を離れた。

【関連写真】

 正面鳥居と階段2019_12_16 金只   正面下側の階段2019_12_16 金只   

 正面上側の階段2019_12_16 金只   東側の急斜面の参道2019_12_16 金只   

 拝殿と本堂2019_12_16 金只   拝殿2019_12_16 金只   

 国指定重要文化財の本殿2019_12_16 金只   標識(重要文化財狩尾神社)2019_12_16 金只   

【補足説明】

①.インターネット情報

 狩尾(トガノオ)社は男山の西方、橋本狩尾に鎮座しています。
 昭和35年春、希望ヶ丘・栗ケ谷の大規模な宅地開発が始まり、同社の荘厳な社だけが孤立する形で残り、現在に至っています。階段は、手すりを持つ手にジワッと汗を覚えるほど急で、昇るには、少し勇気を絞り出さなくてはならないほどですが、山上の樹木と古社に、ホッとします。
 現在は、狩尾社は石清水八幡宮の摂社ですが、八幡宮鎮座以前からこの地にあったと伝えられています。古図に見る社は、現在と異なっていますが、現社殿は慶長年間(1596~1614)に造営されたものを原型に、三所一棟に三扉斎垣の組戸を外陣に構えて犬防とし、東西に玉垣が設けられています。
 社名のトガノオは、地名に因むようで、貞観年間に著された『行教和尚夢記』に斗我尾と見えるのですが、詳細は不明です。 社は、平成20年12月2日に国指定重要文化財に指定されました。(絵と文: 小山嘉巳)

【参考情報】

イアンターネット:狩尾社