ここでは、総角(アゲマキ)の古跡 について紹介します。

在所:京都府宇治市宇治紅斉

【ポイント】

①.さわらびの道から大吉山への登り口の大きな標石。

②.源氏物語の宇治十帖関連古跡。

【関連写真】

 標石(総角の古跡)2020_09_15 金只   案内板(宇治十帖(三)2020_09_15 金只   

【補足説明】

①.説明版(宇治十帖(三))より

 八宮の一周忌がめぐって来た。薫君は仏前の名香の飾りに託して、大君への思いを詠んだ。

  総角に長き契りを結びこめ

   おなじ所によりもあはなむ

 大君は父宮の教えに従い、自らは宇治の山住み果てる意思が堅く、妹の中君をこそ薫君委ねたいと望まれた。

 薫君は中君と匂宮とが結ばれることによって、大君の心を得ようとされたが、意外な結果に事が運ばれてしまう。

 匂宮は中宮と結ばれたが、気儘に行動され得ない御身分故、心ならずも宇治への訪れが遠のく。大君は「亡き人の御諫めはかかる事にこそ」と故宮をしのばれ、かなしみのあまり、病の床につき、薫君の手あつい看護のもとに、冬、十一月に、薫君の胸に永遠の面影を残して、帰らぬ人となった。

    平成18年10月 (財)宇治市文化財愛護協会

【参考情報】