ここでは、見仏山臺鏡寺 について紹介します。

在所:枚方元町6-54

【ポイント】

①.浄土宗本山知恩院の直末寺(ジキマツジ

・永禄2年(1559)、明譽(ミョウヨ)願生上人の開基。

・河内・北攝78寺の触れ頭である。

②.伽藍配置に江戸中期の様式。現在の本堂は、亨保19年(1734)に再建。

③.鎌倉時代の秀作、夜歩き地蔵・縁結び地蔵

④.屋根裏の窓のある2畳ほどの隠し部屋。淀川の水位監視。

⑤.根元から7本の幹分かれした美松(ウツクリマツ

【関連写真】

 淀川堤防からの眺め(全景)2013_02_02 金只  山門2013_03_18 金只  

 本堂2013_03_18 金只  庫裏全景2013_03_18 金只  

 土蔵・鐘楼・蔵2013_03_18 金只  鐘楼2012_11_01 金只  

 地所表示碑2013_03_18 金只  開宗750年碑2013_03_18 金只  

 展示鬼瓦2013_03_18 金只  美松(うつくりまつ)2012_05_11 金只  

【補足説明】

①.浄土宗本山知恩院の直末寺(ジキマツジで、永禄2年(1559)、明譽(ミョウヨ願生上人の開基。

 願生上人は山城の生まれで、宇治平等院で剃髪し、鎌倉光明寺で修学すること10余年、天正の末(1950年前後)に山城大念寺に住した後、河内国茨田郡枚方に台鏡寺を起こした。

 ・河内・北攝78寺の触れ頭である。

 ・本尊は、阿弥陀如来坐像です。

②.伽藍配置に江戸中期の様式を残しています。

 現在の本堂は、亨保19年(1734)に再建されている。

 本堂屋根に阿吽(アウンの鬼瓦と亀瓦があり珍しい。阿吽とは山門などにある仁王や狛犬などで、一つは口を開き他は口を閉じている様をいう。

 昭和58年(1884)本堂大屋根改修時に屋根裏から隠し部屋(2畳)が発見されました。 淀川の水位の観測を行っていた模様。

③.寺内の地蔵尊は鎌倉時代の秀作で、夜歩き地蔵・縁結び地蔵として親しまれてます。

 境内に安置されている地蔵尊石像は「結縁地蔵」として有名で、古くより枚方宿の遊女たちの参詣で賑わったという。

 安置されている地蔵菩薩像は丈6尺の石像。足先と衣紋の裾に多少の破損があるが、これは時々に修行に出かけたためと伝え、「夜歩き地蔵」の名がある。

④.経堂。

 脇には小野熊次郎(塩熊商店店主)なる人が、この経堂と中に納められている『大蔵経』寄進した旨の石標が建っている。

【参考情報】

インターネット:夜歩き地蔵・・・言い伝え