ここでは、釈尊寺木造釈迦如来立像 について紹介します。

在所 枚方市釈尊寺1番10号 
種別 府指定文化財 有形文化財 彫刻
指定 昭和45年12月07日
所有 釈尊寺

【ポイント】                       

①.鎌倉時代初期の作品で、清涼寺式の秀作の一つ。

②.檜材の寄木造で、像高167cm・総高242cm。

【補足説明】

  釈尊寺木造釈迦如来立像2013_07_01 金只

①.現地案内板より

 本尊は、木造釈迦如来立像で、鎌倉時代初期の制作とされ、清涼寺式の代表的秀作で、昭和45年大阪府の有形文化財に指定されました。

 東大寺の僧ちょう然(チョウネン)が宋からもたらし、京都嵯峨の清涼寺に納めた釈迦如来像は、多くの模刻(モコク)が作られ清涼寺式と呼ばれます。像高は約167cm。構造は赤栴檀(アカセンダン)色を塗布したヒノキ材、寄木作。なお、宝相華透彫(ホウソウゲスカシボ)りの光背(コウハイ)は享保(キョウホ)21年(1736)に修理されています。    2004年3月枚方市教育委員会

②.枚方市ホームページより

 この仏像は、京都嵯峨の清涼寺の本尊釈迦如来立像とよく似た清涼寺式の秀作の一つです。清涼寺の釈迦如来立像は、永延元年(987)東大寺の僧ちょう然が宋から請来したもので、鎌倉時代に多くの模刻像が造られました。釈尊寺の釈迦如来像は、檜材の寄木造で、像高167センチメートル・総高242センチメートルを測り、鎌倉時代初期の作品と考えられます。