ここでは、長泉寺 について紹介します。

在所:枚方市甲斐田町17-25

【ポイント】

①.宗派:融通念佛宗

②.1323年僧清涼により創建

③.甲斐田長者の伝説あり

④.河内三十三所観音霊場別格

【関連写真】

  山門2012_11_30 金只  標柱2012_11_30 金只

  鐘楼2012_11_30 金只

【補足説明】

 当山は、元亨3年(1323)僧清涼により創建された融通念仏宗の寺院である。

 長泉寺のある甲斐田地区には甲斐田長者の話が伝わるが、 長泉寺にはその甲斐田長者が信仰したという小阿弥陀仏座像(鎌倉時代の作と推定)が本堂の脇壇に安置されている。

 『大阪全志』には、「この甲斐田仏はもとは村人が、甲斐田長者が住んでいたという村の竹藪の中に小堂を建て、これを安置し村の氏神として崇敬されていた」としているが、『枚方市史』では「事実は氏神(八幡神社:現甲鉾神社)の一小堂に安置されていたのが、明治初年の神仏分離で、長泉寺移されてきた」とあり、「長泉寺に移される際、八幡神社の宮座より祭祀料として、毎年米2斗宛を納付したため、これが氏神のご神霊であったかのように誤解された」としている。

 この本堂は甲斐田村の武兵衛という人が元禄年間(1688年~1704年)に建てたと伝わる。

 本尊は阿弥陀仏で鎌倉時代の作と伝わる。