ここでは、スパー堤防 について紹介します。
在所:伊加賀西町の北側堤防
【ポイント】
①.日本最初のスーパー堤防。
②.止水のための堤防から越流を前提とした堤防へと治水計画の大転換。
・堤防の高さの30倍の幅を土盛りし、越流しても外側からの崩壊を防ぐ構造。
・土盛り跡は元の地主に返還
【関連写真】
【補足説明】
②.国土交通省ホームページより
国土交通省は、淀川の洪水を防ぐため、淀川が大きく蛇行する出口に日本最初のスーパー堤防を築堤した。続いて伊加賀西町や新町にも築堤された。スーパー堤防の上にマンションや国土交通省関係の建物があり、関西医大病院や医大が建築された。
しかし、膨大な予算を伴うため、事業仕分けの対象となり、現在工事はストップ。
スーパー堤防は、堤防の市街地側に盛土をし、幅を広げた緩やかな台地状の堤防です。そのためとても丈夫で、万一の洪水の時にも都市を大きな被害から守ることができます。同時に、スーパー堤防では旧堤防斜面の部分が緑地や公園等に利用できるので、水辺と一体となった緑豊かなまちづくりも可能にします。
また、スーパー堤防の未整備地区においても、破堤の危険性の高い箇所から順次、堤防の川側の法面を緩やかに盛土した緩傾斜堤防を整備するなどの堤防補強を行っていきます。
※-1 土汽車:土砂を積んだトロッコを大垣内の田んぼまで、人手で1台1台運び、その後トロッコを何台も繋いで機関車で淀川堤防まで運んだ。地元の人はこれを土汽車と呼んだ。
※-2 スーパー堤防:堤防を高くするだけでなく、決壊を防ぐため、堤防の幅を広くする方法で、堤防の高さの30倍の広さまで土を盛り、堤防を強化する。
土地を地主から提供して貰い。国が土盛りをした後、地主に返却し地主が自由に土地を利用できる方法。
【参考情報】
国土交通省淀川河川事務所:高規格堤防
Localwiki:出口高規格堤防記念碑