ここでは、和田寺 について紹介します。

在所:禁野本町2丁目 7-43

 【ポイント】

①.宗派:高野山真言宗

②.弘法大師が四天王寺の薬師如来立像を移し開祖と伝わる。

③.本尊の薬師如来立像は、鎌倉時代の作で枚方市有形文化財である。

④.南北朝時代、和田賢秀が和田寺と改称。

⑤.本堂は渚院観音寺を1890年に移築。

【関連写真】

  標柱2012_12_05 金只​   全景2012_12_05 金只​   渚院観音寺を移築した本堂2012_12_05 金只

【補足説明】

 和田寺は、真言宗御室派『仁和(ニンナ)寺』の末寺です。その創建については、詳らかではないようですが、寺伝によると、弘法大師が四天王寺に安置されていた『薬師如来立像』をこの地へ移し、それを本尊として、開創したとされているのだそうです。

 その後、永く荒廃していたということですが、南北朝時代の武将『和田賢秀(ワダケンシュウ)』が再興し、寺名を和田寺と改めたといわれています。

 明治7年(1874)にいったん廃寺となったそうですが、明治23年(1890)に、渚院(ナギサノイン)観音寺を移して本堂として、復活したということです。本尊の薬師如来立像は、鎌倉時代(1185~1333年)の作であるとされ、市の有形文化財に指定されています。

【参考情報】

Localwiki :惟喬親王伝説

Wikipedia:和田賢秀