ここでは、山車(百済王神社) について紹介します。
在所:百済王神社境内
【ポイント】
①.残された墨書から、天保7年(1837)彫刻師花岡良三、小松源蔵、藤原勝義、相野清七によって作られた。
②.平成5年、改装工事を完工致すことを決議、氏子崇敬者の御芳志いただきまして平成の大修理が行われた。
【関連写真】
【補足説明】
①.現地由緒書より
この中宮の土地に鎮座すること1250年に近い百済王神社ですが、社宝にも値するこの山車(ダンジリ)は、長年荒れ果てたまま、山車庫に置き捨てられ、あらゆる彫刻、宝玉、祭囃子用の鉦(ドラ)に至るまで盗難又は紛失等により消滅致しておりました。
平成5年、この年の皇室並びに伊勢神宮の御慶事を記にして、神社役員一同、修復、改装工事を完工致すことを決議、氏子崇敬者の御芳志いただきまして平成の大修理が行われました。
この山車の歴史をたどれば、「天保7年丙申4月吉日」の墨書きが見られ、天保7年は西暦1837年にあたり、今より遡ること157年前の製作であることが判明致しました。また彫刻師花岡良三、小松源蔵、藤原勝義、相野清七の銘がみられ、このように歴史ある山車が皆様のお力により、ここに製作当時の重厚な姿に復元致すことができたわけであります。
10月14日、15日の秋大祭には、氏子崇敬者により祭囃子が奉納されます。
平成5年10月吉日 百済王神社