ここでは、平等院旧南門 について紹介します。

在所:京都府宇治市蓮華

【ポイント】

①.江戸時代初期、伏見桃山城から移築。

②.門の型式は、現存する最古の医薬門。

③.建築部材は、樫木で火に強い。

④.平成22年古典技法で再塗装。・・・塗装がはがれ易い

【関連写真】

 旧南門の全景2020_09_15 金只   案内板(平等院旧南門)2020_09_15 金只   

【補足説明】

①.現地案内板(平等院旧南門)より

        安土桃山時代

伏見桃山城からの移構とされ、江戸時代初期伝来の各種古図と比較しても場所・規模ともに変動がない。

 垂木なども江戸時代以前の特徴である先端が細く大胆な反りで天井板を備えた古式武家門の姿を域残す。

 平成22年夏の古典技法による再塗装工事の際、主要部材のほとんどが希少な赤樫の巨木であることが判明。固く火に強いことから戦国期の城門などに使用されたことが記録に残るが、ねじれが起きやすい樫財による建造物はこれまで日本で確認されたことがなく、城造りの天才として知られた秀吉による城門「薬医門」の現存する最古の建築として注目される。

 伝統的な顔料で塗装しています。

 服などに色が付きますのでご注意ください。