ここでは、意賀美神社の算額 について紹介します。

在所:意賀美神社参集殿宝物館内

在所 枚方市上之町1番12号 
種別 指定文化財 民俗文化財 有形民俗文化財
指定 平成08年04月01日
所有 意賀美神社

【ポイント】

①.算額とは,神社や仏閣に奉納した数学の絵馬。

②.江戸時代中期,寛文年間の頃から始まった風習。

③.大坂で活躍した和算の大家・岩田清庸が、病に罹り枚方宿内で養生し、

 神の加護により回復したので、感謝の意を込めて文久元年(1861)に、和算で解決した難問を額に描いて奉納。

【補足説明】

  算額2012_05_11 金只  算額の問と答2012_05_11 金只

 算額とは,神社や仏閣に奉納した数学の絵馬です。江戸時代中期,寛文年間の頃から始まった風習といわれ,現在全国に約820面の算額が現存しています。現代では、各種の科学雑誌が発表の場となっているが、当時は、人の集まる神社仏閣を発表の場とし,難問や問題だけを書いて解答を付けないで奉納するものも現われ,その問題を見て解答を算額にしてまた奉納するといったことが行われた。算額奉納の習慣は世界に例を見ず,日本独自の文化であり,明治になり洋算の導入を容易にしたのも算額を奉納する風習が貢献した。

 当社所蔵の算額は、大坂で活躍した和算の大家・岩田清庸が、病に罹り枚方宿内で養生し、神の加護により回復したので、感謝の意を込めて文久元年(1861)に奉納したもので、和算で解決した幾何学の問題3問と解答が記されている。