ここでは、枚方八景(百済寺跡の松風)について紹介します。

在所:百済寺跡史跡公園

【ポイント】

①.枚方八景は、市民投票で昭和59年10月に制定された。

②.「ふるさと枚方」らしい風景を将来に伝承する目的。

③.昭和40年に国の特別史跡に指定される。

④.平成29年時点で史跡公園としての整備工事が行われていて、松林はない。

⑤.2018年01月01日現在、公園の再整備工事で松林の殆どが伐採されている。

【関連写真】

   百済寺跡公園松林2012_04_05 金只  現地案内板2912_04_05 金只

【補足説明】

①.枚方市ホームページより

 枚方八景は昭和59年10月に、市制35年を記念して「ふるさと枚方」らしい風景を将来に伝承していくことを目的に、市民から候補地を募集して制定したものです。

②.現地案内板より

 中宮にある特別史跡百済寺跡は、8世紀後半に百済王族の末裔である百済王氏が、浪速からこの地に移り、一族の氏寺として建立した寺跡と考えられ、昭和16年に国の史跡に指定され、昭和27年に特別史跡となりました。

 整備前は、府下で大阪城とならぶ特別史跡でありながら、老松が天覆い雑木が繁って立ち入る人もなく、熊笹のあいまに礎石が見られる荒廃ぶりでしたが、昭和40年から全国でも初めての史跡公園として、2年かけて市民の憩いの広場に整備されました。

 寺の遺構が復元された公園は、礎石などがよく残り、双塔式の美しい伽藍配置をうきたたせ、金堂にとりつく回廊跡には灌木が植えられ、四季折々の風情があり、訪ねる人に潤いをあたえてくれます。

 自然の老松や補植された黒松・赤松が濃い緑で遺構をつつんでおり、松の梢をわたる風は、訪れる人々に、在りし日の七堂伽藍の面影を語りかけるようです。

 平成17年度から史跡再整備のための発掘調査がおこなわれ、官寺的施設を備えた格式高い寺であることがわかってきました。

【参考情報】

枚方市ホームページ:百済寺の松風