ここでは、楠葉登池遺跡 について紹介します。

在所:枚方市楠葉野田三丁目13-16・・・樟葉北小学校敷地内

 【ポイント】 

①.この辺りの遺跡発掘調査で四天王寺(大阪)の出土瓦と同型の瓦を発見。

 ・ここで焼かれた瓦が淀川を通じて運ばれた事の裏付け?

②.平安時代に宮中で使用された土器・皿などがこの地で生産されていた。

③.楠葉のその他の遺跡

 ・楠葉野田遺跡  ・・ 樟葉小学校正門横

 ・楠葉中学校遺跡 ・・ 楠葉中学校正門横

 ・楠葉東遺跡   ・・ 北楠葉公園内

④.校庭の桜は見事。

【関連写真】

 樟葉北小学校正門2017_04_05金只​   正門横の案内板2017_04_05金只

【補足説明】

①.樟葉北小学校閘門横の説明板より

 楠葉登池遺跡は、男山丘陵西麓に位置し、周辺の遺跡とともに楠葉における鎌倉~室町時代(今から600~700年前)の代表的な遺跡です。発掘調査が1977年から78年にかけて行われ、溝、柱穴などが見つかりました。遺物には、土器、陶磁器などがあり、中でも鎌倉時代に盛んにつくられた瓦器(がき)とよばれる黒色の土器が大量に出土しています。

 楠葉は昔から「土器つくりの里」として有名で、特に瓦器は大和(奈良県)や泉(大阪府南部)とならぶ一大生産地であったことが知られています。残念ながら、この遺跡では瓦器をつくった工房や窯の跡は見つかりませんでしたが、当時の楠葉の集落の様子を知る上で、重要な発見であったといえるでしょう。

                                                         1998年 枚方市教育委員会

②.遺跡情報・・・インターネット(枚方市教育委員会)

 ・遺跡の時代:平安・中世

 ・遺跡の種類:生産遺跡

 ・遺構   :溝

 ・遺物:土師器、瓦器

 男山丘陵の西側にある谷の一つに広がる遺跡で、現在は市立樟葉北小学校となっています。11世紀から12世紀頃の黒色土器や瓦器(がき)と呼ばれる土器が沢山見つかり、楠葉東遺跡との関連が注目されてます。