ここでは、浄土寺(船橋本町) について紹介します。

在所:船橋本町一丁目789

【ポイント】

①.寺院:浄土宗、本尊は阿弥陀如来。

②.地蔵堂:木製地蔵と石造地蔵が2つのお堂に。

 ・元は、二ノ宮御旅所の地蔵菩薩

 ・明治の神仏分離令で当寺に移される。

③.木製地蔵:着色の綺麗な半枷像(ハンカゾウ)

 ・半枷像(ハンカゾウ)片方の足を前に出して組んだ座像。

 ・安産祈願:懐妊すると綿襟帽子を奉納。

 ・健やかな生育祈願:出生すると奉納綿襟帽子の綿を貰い受け甚平羽織を作り着用。

【関連写真】

 全景2013_09_05 金只  山門2015_04_25 金只  

 本堂2015_04_25 金只  地蔵堂全景2013_09_05 金只  

   木造地蔵堂2013_09_05 金只​        浄土寺彩色木造地蔵2015_04_25 金只  

 地蔵堂説明板2013_09_05 金只    石地蔵堂2013_09_05 金只  

【補足説明】

①.現地地蔵菩薩由来記より

 当地蔵堂にお祀りされている地蔵菩薩は木造着色の綺麗な半枷像(ハンカゾウ片方の足を前に出して組んで座る)であります。

 昔より近隣の人々は懐妊すると綿襟帽子を奉納して安産を願うと共に、先にお供えされていた襟帽子の綿を貰い受けて着物や甚平衛羽織を作り、出生した子供に着用させて健やかな生育を願いました。

 以来、今日においても妊婦や愛児の無事安泰、不幸にも早世した幼児の冥福祈願のため、多くの篤信の人々が花や茶菓子をお供えして熱心にお参りする等あまねく信仰を集めて尊崇されています。

 なお、、当地蔵菩薩像は、慶長8年(1603)右大臣豊臣朝臣秀頼公が建立せられた二宮天王御旅所別堂内地蔵堂の本尊として安置されていたものを、明治維新の神仏分離令の際に当寺へ移されたと伝わっております。

                                                         西方山 浄土宗 山主