ここでは、片埜神社本殿 について紹介します。

在所 枚方市牧野坂二丁目21-15 
種別 国指定文化財 重要文化財 建造物
指定 本殿;昭和25年08月29日、附棟札;昭和39年05月26日
所有 片埜神社

【ポイント】

①.延喜式に記載されている交野郡二座のうちの一座である。

③.1583年豊臣秀吉が大阪城の鬼門鎮護の社と定める。

④.1602年豊臣秀頼が片桐且元を総奉行に再建した。

⑤.平成22年から、桧皮葺屋根の葺替、彩色の塗替が行われた。

  ※ 2012年の川面美術研究所の完成報告を参照のこと。

⑥.工芸品としての蟇股。

 【関連写真】

 本殿2013_05_13 金只   説明板(片埜神社本殿)2013_05_13 金只   

 片埜神社本殿正面(2012_04_03ネット)   殿(右側面)2013_05_13 金只   

      修理前本殿2009_07_01        川面美術研究所完成報告         向拝蟇股修理後2009_07_01      川面美術研究所完成報告   

     修理前身舎東妻2009_07_01        川面美術研究所完成報告       修理前身舎東妻2009_07_01        川面美術研究所完成報告   

【補足説明】

①.現地説明板より

 社伝では、古くから旧交野郡の鎮守神として崇敬され、延喜式に記載されている交野郡二座のうちの一座である。天正11年(1583)豊臣秀吉が大阪城築城に際して、当社を鬼門鎮護の社として定めたという。

 現在の本殿は、残されている棟札によると、慶長7年(1602)豊臣秀頼が片桐且元を総奉行に再建したものである。三間社流造(ながれづくり)、桧皮葺(ひわだぶき)で、細部にいたるまで桃山時代の華麗な様式をよく示しており、重要文化財に指定されている。特に四面を飾る蟇股の彫刻に当時の特色を見ることができ、向拝中央は竹に虎右は芙蓉にせきれい左は椿にひよどり本殿正面は中央・左右とも牡丹背面は中央に椿左にかきつばた右に東妻は太閤桐西妻はと、絵画的で精巧な彫刻がそろっていて見応えがある。

 平成22年~23年に、桧皮葺屋根の葺替、彩色の塗替が行われ、朱漆塗に極彩色の壮麗な社殿がよみがえった。

 境内の南門は本殿再建後、引き続いて造営されたもので、大阪府の有形文化財に指定されている。

                                                      平成23年9月 枚方市教育委員会

②.市ホームページより

 片埜神社本殿は、残されている棟札によると、慶長7年(1602)豊臣秀頼が片桐且元を総奉行に再建したもので、三間社流造、檜皮葺で、細部にいたるまで桃山時代の華麗な様式をよく示しています。

 特に四面を飾る蟇股の彫刻に当時の特色を見ることができ、「竹に虎」、「芙蓉にせきれい」、「椿にひよどり」など、絵画的で精巧な彫刻がそろっていて見応えがあります。

 平成21年~23年に、檜皮葺屋根の葺替、彩色の塗装が行われ、朱漆塗に極彩色の壮麗な社殿がよみがえりました。大正6年4月5日に特別保護建造物に指定、昭和25年8月29日には文化財保護法による重要文化財に指定。

【参考情報】

インターネット:川面美術研究所竣工報告

国指定文化財等データーベース:片埜神社本殿