ここでは、石清水八幡宮 南総門 について紹介します。

在所:京都府八幡市八幡高坊

【ポイント】

①.表参道から本宮域に入る総門である。

②.参拝後の退出時に八幡大菩薩に真っすぐ背を向けないように少し東側にその向きを振ってある。

【関連写真】

 石清水八幡宮 南総門2019_12_04 金只   2.総門の階段2019_12_04 金只10%   

 案内板(謡曲「弓の八幡」)2019_12_04 金只   

【補足説明】

①.南総門の向きについて

 山上、社殿前にそびえる壮大な南総門かr社殿を見ると社殿が少し西にむいていることが分かります。これは、御神前にて参拝したのち八幡大神様に対して真正面に背を向けないよう中心を外しているといわれてます。

②.謡曲「弓八幡」と石清水八幡宮

 謡曲「弓八幡」は男山八幡宮の神徳をたたえ、威武の聖代を祝う曲である。

 この謡を「弓八幡」と名付ける事は、八幡大菩薩は源氏の氏神弓矢の守護神であるから弓と矢と幡との三つの兵具に訳して弓八幡と名付けたのである。とある。

 直な御代のためしであるこの祝言は、弓矢で以て戦勝を祝うのでなく、弓を袋に入れて武をおさめるのである。

 作者世阿弥は平和論者である。武家中心時代に於て平和論を唱え、将軍専横時代に於てとりわけて硬質を尊敬し奉る。これが一能役者の見識であり熱情であったのである。と謡曲大観は論じている。

 本宮は定観元年行教和尚が宇佐八幡に参籠して神告を受け、奉請して建立したという。

        謡曲史跡保存会

【参考情報】