ここでは、総角(アゲマキ)の古跡 について紹介します。
在所:京都府宇治市宇治紅斉
【ポイント】
①.さわらびの道から大吉山への登り口の大きな標石。
②.源氏物語の宇治十帖関連古跡。
【関連写真】
【補足説明】
①.説明版(宇治十帖(三))より
八宮の一周忌がめぐって来た。薫君は仏前の名香の飾りに託して、大君への思いを詠んだ。
総角に長き契りを結びこめ
おなじ所によりもあはなむ
大君は父宮の教えに従い、自らは宇治の山住み果てる意思が堅く、妹の中君をこそ薫君委ねたいと望まれた。
薫君は中君と匂宮とが結ばれることによって、大君の心を得ようとされたが、意外な結果に事が運ばれてしまう。
匂宮は中宮と結ばれたが、気儘に行動され得ない御身分故、心ならずも宇治への訪れが遠のく。大君は「亡き人の御諫めはかかる事にこそ」と故宮をしのばれ、かなしみのあまり、病の床につき、薫君の手あつい看護のもとに、冬、十一月に、薫君の胸に永遠の面影を残して、帰らぬ人となった。
平成18年10月 (財)宇治市文化財愛護協会
【参考情報】