ここでは、見仏山臺鏡寺 について紹介します。
在所:枚方元町6-54
【ポイント】
①.浄土宗本山知恩院の直末寺(ジキマツジ)
・永禄2年(1559)、明譽(ミョウヨ)願生上人の開基。
・河内・北攝78寺の触れ頭である。
②.伽藍配置に江戸中期の様式。現在の本堂は、亨保19年(1734)に再建。
③.鎌倉時代の秀作、夜歩き地蔵・縁結び地蔵
④.屋根裏の窓のある2畳ほどの隠し部屋。淀川の水位監視。
⑤.根元から7本の幹分かれした美松(ウツクリマツ)
【関連写真】
【補足説明】
①.浄土宗本山知恩院の直末寺(ジキマツジ)で、永禄2年(1559)、明譽(ミョウヨ)願生上人の開基。
願生上人は山城の生まれで、宇治平等院で剃髪し、鎌倉光明寺で修学すること10余年、天正の末(1950年前後)に山城大念寺に住した後、河内国茨田郡枚方に台鏡寺を起こした。
・河内・北攝78寺の触れ頭である。
・本尊は、阿弥陀如来坐像です。
②.伽藍配置に江戸中期の様式を残しています。
現在の本堂は、亨保19年(1734)に再建されている。
本堂屋根に阿吽(アウン)の鬼瓦と亀瓦があり珍しい。阿吽とは山門などにある仁王や狛犬などで、一つは口を開き他は口を閉じている様をいう。
昭和58年(1884)本堂大屋根改修時に屋根裏から隠し部屋(2畳)が発見されました。 淀川の水位の観測を行っていた模様。
③.寺内の地蔵尊は鎌倉時代の秀作で、夜歩き地蔵・縁結び地蔵として親しまれてます。
境内に安置されている地蔵尊石像は「結縁地蔵」として有名で、古くより枚方宿の遊女たちの参詣で賑わったという。
安置されている地蔵菩薩像は丈6尺の石像。足先と衣紋の裾に多少の破損があるが、これは時々に修行に出かけたためと伝え、「夜歩き地蔵」の名がある。
④.経堂。
脇には小野熊次郎(塩熊商店店主)なる人が、この経堂と中に納められている『大蔵経』寄進した旨の石標が建っている。
【参考情報】
インターネット:夜歩き地蔵・・・言い伝え