ここでは、遺構展示(大山崎煉瓦造樋管) について紹介します。

在所:淀川資料館裏公園内 

【ポイント】

①.煉瓦造りのモニュメントは、京都府乙訓郡大山崎小字明島の桂川右岸高水敷から出土した連式の  「煉瓦造樋」の一部

②.樋管は、町内の悪水を淀川に流すことを主な目的

③.流水保全水路工事偶然に明治の樋管が百年前の姿を表した。

④.明治期の土木構造物がほぼ完全な形で発見その一部を収蔵、展示

【関連写真】

 遺構と案内板2013_01_12 金只​   遺構アップ2013_01_12 金只​   発掘調査の遺構2013_01_12 金只

 【補足説明】

①.現地説明板より

 この公園に設置されている煉瓦造りのモニュメントは、京都府乙訓郡(おとくにぐん)大山崎小字明島の桂川右岸高水敷から出土した連式の「煉瓦造樋」の一部です。 

 樋管は、町内の悪水を淀川に流すことを主な目的として、明治331900)に国の補助金を得て設けられましたが、わずか30年足らずの昭和1927)に新堤防建設工事が始まり、土中に埋もれてしまいました。

 それから70年後の流水保全水路工事は大山崎地区へ進んできました。この時偶然に明治の樋管が百年前の姿を表したのです。

 明治期の土木構造物がほぼ完全な形で発見されることは珍しく、「煉瓦造の2連式樋管」は歴史的に価値の大きなものであることから、その一部を収蔵、展示することにしました。                                             平成16年2月設置 淀川事務所

【参考資料】

インターネット:土木史研究22号