ここでは、遺構展示(大山崎煉瓦造樋管) について紹介します。
在所:淀川資料館裏公園内
【ポイント】
①.煉瓦造りのモニュメントは、京都府乙訓郡大山崎小字明島の桂川右岸高水敷から出土した2連式の 「煉瓦造樋樋」の一部
②.樋管は、町内の悪水を淀川に流すことを主な目的。
③.流水保全水路工事で偶然に明治の樋管が百年前の姿を表した。
④.明治期の土木構造物がほぼ完全な形で発見、その一部を収蔵、展示。
【関連写真】
【補足説明】
①.現地説明板より
この公園に設置されている煉瓦造りのモニュメントは、京都府乙訓郡(おとくにぐん)大山崎小字明島の桂川右岸高水敷から出土した2連式の「煉瓦造樋樋」の一部です。
樋管は、町内の悪水を淀川に流すことを主な目的として、明治33年(1900)に国の補助金を得て設けられましたが、わずか30年足らずの昭和2年(1927)に新堤防建設工事が始まり、土中に埋もれてしまいました。
それから70年後の流水保全水路工事は大山崎地区へ進んできました。この時偶然に明治の樋管が百年前の姿を表したのです。
明治期の土木構造物がほぼ完全な形で発見されることは珍しく、「煉瓦造の2連式樋管」は歴史的に価値の大きなものであることから、その一部を収蔵、展示することにしました。 平成16年2月設置 淀川事務所
【参考資料】
インターネット:土木史研究22号