ここでは、鍵屋主屋 について紹介します。
在所 | 枚方市堤町10番27号 |
種別 | 市指定文化財 有形文化財 建造物 |
指定 | 平成09年(1997)4月1日 |
所有 | 枚方市 |
【ポイント】
①.この建造物は、船待宿としてつくられたものです。
②.この建造物は、文化8年(1811)の建築。・・・枚方市の解体修理で棟札発見
③.西側の部分は、江戸末期に増築されています。
④.歴史的建造物としての特徴は、厨子二階、起屋根、虫籠窓、格子窓、通り抜け土間、うだつ、蔵。
④.西棟は、入口も別に設けて小部屋に分けられ、幕末の騒乱時の武家対策かと思える構造。
【補足説明】
・建物全体は、煙出屋根を備えた厨子二階造、起屋根・うだつを備えた江戸時代の歴史的建造物である。
①.主屋の特徴
・街道側は、摺上げ戸で街道に対し全面開放出来る。
・入って直ぐに水甕が準備され、手足の洗いと水飲みができる。
・広い土間を中心にかまどと座敷が配置されている。
・座敷には、広敷が備えられ、草鞋のままで休憩できる。
・その奥にはフスマで仕切れる畳敷きの間が準備され、女連れや大店の主人がゆっくり休めるようになっていた。
・向い側の土間には窯場が置かれ、船待ちの間の飲食のサービスができる。
・土間を真っすぐ奥に進むと裏の出口近くに帳場があって勘定を清算して舟乗り場に行き着く。
・西側には、入口も別にした部屋が江戸末期に増築され、町人・武士のトラブルをさける工夫をしたものと思える。