橋本市橋本と橋本市東家の境を流れる橋本川にかかる大和街道の橋です。
『紀伊国名所図会』には、「松が橋」とあり、「東家・橋本の間に流あり。源葛嶺(みなもとかつらぎ)より発して、ここにて紀川に入る。もとは仮橋にてありしに、文政年中今の巨橋を架す。其東岸里堠に一大松樹あるを以て、松が橋と號(なづ)く。」(一部旧字を新字に書き換えています)と解説されています。
大和街道の一里塚にそれはそれは大きな松の木があったそうです。現在の橋は橋本川の改修に伴い、架け替えられたものです。
街道沿いは、古い町家が軒をつらねていて、橋の東側はほんまち商店街として賑わっていましたが、1996年12月から始まった土地区画整理事業によって今はすっかり様子が変わってしまっています。