橋本市市脇にある相賀大神社は、平安時代末期に高野山密厳院領として成立した相賀荘の総産土神として崇敬されてきました。現在の橋本市市脇区と橋本市東家の氏神です。

祭神は、「天照大神」「伊邪那岐神」「伊邪那美神」の三神をお祭りしています。

この神社の境内で「惣社の市」という市が開かれていたことが「高野参詣記」に記されていて、「市脇」という地名はこのことによると伝わります。

境内にある正平10年の年号のある石灯籠は、和歌山県の文化財に指定されています。

鐘楼にある梵鐘は、戦時に金属として供出されていましたが、戻ってきており、江戸時代の代表的な作品として橋本市の文化財に指定されています。

本殿裏には橋本市の文化財に指定されている「市脇相賀古墳群」が散在しています。今のところ8基の古墳が確認されています。

相賀大神社(和歌山県神社庁)