(1)『万葉集』
・「あさもよし 紀人ともしも 眞土山 行ききと思らむ 紀人ともしも」 (巻1-55)
・「朝霧に濡れにし衣きさずして ひとりか君が山路越ゆらむ」 (巻9-1666)
・「天(あま)飛ぶや 軽の路より玉だすき 畝傍をみっつ 麻裳吉木道に入り立ち 眞土山越ゆらぬ君は」(巻4-543)
・「眞土山 夕越え行きて 蘆前(いほさき)の角太(すみだ)河原にひとりかも寝む」(巻3-298)
・「妻の杜(もり) 妻寄しこせね 妻といひながら」 (巻9-1679)
・「大和には聞こえ行かぬか 大我野の竹葉刈り敷き蘆(いほ)りせりとは」 (巻9-1677)
・「人ならば 母が最愛子(まなこ)ぞ あさもよし 木の川の辺の 妹と背の山」 (巻7-1209)
・「麻衣 着ればなつかし 木の国の 妹背の山に 麻蒔く吾妹(わぎも)」 (巻7-1195)
・「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」 (巻6-919)
・「沖つ島 荒藻の玉深 潮干満ち いかくり行かば おもほえむかも」 (巻6-918)