徳重神社は鹿児島県日置市伊集院町徳重にある神社。現在は「とくしげじんじゃ」と読み慣わしているが、本来の読み方は「さきへじんじゃ」であった。

徳重神社の有名な行事の一つとして鹿児島三大行事の一つでもある妙円寺詣り(みょうえんじまいり)がある。妙円寺参りは、鹿児島県日置市にあり武将・島津義弘を祀る徳重神社を詣でる、江戸時代から続く行事である。毎年10月の第四週の土・日曜日に行事が行われ、年に一度の大賑わいをみせる。

1993年からは、多くの人が参加できるよう毎年10月の第4土・日曜日に開催しており、2020年は新型コロナウイルス感染症 の影響により、ステージイベント、ウォークラリーなどのイベント、出店業者による物産展などは開催されず、武者行列、郷土芸能の奉納、武道等の行事大会など、妙円寺詣り自体は行われた。

現在は、鎧武者姿で歩く参拝者のほか、軽装の一般的な服で歩く参拝者も多く、鹿児島市内をはじめ、近郊からの数々の幼稚園、保育園、学校も、隊を組み参加して参拝しており、陣羽織姿や武道用の袴姿で歩く学生、ダンボールでつくられた紙鎧を着て歩く小学生の参拝者もいる。鹿児島市の照国神社から歩く片道約20kmコースのほか日置市の『チェスト館』から歩く10kmコースも行われており、途中には日中に休憩所のテントが張られ、お茶、甘酒、漬物、梅干し、飴玉、黒砂糖などが参拝者に振る舞われる。

また参加者は妙円寺詣りの歌を22番まである作詞を最後まで暗唱しながら歌い参拝する。