一妙 について知っていることをぜひ教えてください

  • 一妙は,法華宗の僧で,弥勒の者とされ,高遠頼継の三代前の城主の側近であった.(赤羽記)
  • 頼継の三代前の城主が諏訪氏の惣領筋であることを示した系図の巻物を得るため,一妙は諏訪領に訪れた.金子城で様子をうかがい,7月7日の虫干しに合わせ諏訪の城内に入り,この巻物を取って逃げた.諏訪城の守りの者に追われ,伊勢並で追い詰められた.高遠からは30騎が出動したが,間に合わず,一妙は自殺した.(赤羽記)
  • 諏訪の追手は,巻物は道に落としたと思い,一妙の死体を改めず立ち去った.高遠の者が死体の脇の下の刺し傷に怪しいものを認め,そこに巻物を見つけた.この系図が記された巻物は高遠氏の重宝となり,代々伝えられた.また,一妙の着ていた血の付いた袈裟も重宝とされた.これらの重宝は織田信忠に高遠城を攻略された際に亡失したとされる.(赤羽記)