伊那市創造館(いなしそうぞうかん)は、長野県伊那市にある文化施設。旧・上伊那図書館。伊那市指定有形文化財(2008年)。

 

沿革 

上伊那図書館

1930年に開館した上伊那図書館は上伊那郡初の図書館であり、大正末期から昭和初期の建築様式がみられる近代建築である。諏訪市の片倉館を担当した森山松之介(もりやままつのすけ)が基本設計を、「長野建築界鉄筋コンクリート建造物の父」黒田好造(くろだよしぞう)が実施設計を担当。製糸家の武井覚太郎(たけいかくたろう)が建築資金を提供した。1945年には進駐軍兵士が3か月間滞在しており、本棚にはアメリカ兵が残したサインが残っている。

 

伊那市創造館 

伊那市には長らく公立図書館がなかったが、1994年に伊那市立伊奈図書館が開館。その後の2003年には私立図書館であった上伊那図書館が閉館した。2010年には上伊那図書館が入居していた建物に伊那市創造館が開館し、生涯学習や教育の場として使用されている。入場は無料だが、2階の上伊那図書館資料室を観覧する場合には、1階の事務室で受付を行う必要がある(資料室内への荷物持ち込みや写真撮影は不可)。

 

つくルン

伊那市にはゆるキャラ「イーナちゃん」がいますが、伊那市創造館の2階書庫には「つくルン」が住んでいます。2015年のどぐキャラ総選挙では77票で11位だったようです。

 

かっこいい角度。このファサードを見て建築年代を想像するの難しいですね伊那市合同庁舎側からみるとこんな感じ

中に入ってみた(1階)


参考

* [伊那市創造館の概要] 伊那市

* [上伊那図書館の歴史を伝えます 「資料室」10日オープン 伊那市創造館] 長野日報、2013年8月7日

* [つくルンと伊那市創造館を応援するブログ] 非公式ブログ