伊那旭座は、長野県伊那市にある映画館。伊那旭座1、伊那旭座2の2館からなる。
基本情報
* 座席数 : 352席(伊那旭座1)、204席(伊那旭座2)
* スクリーン : 3.5m×10m(伊那旭座1)、3.0m×8m(伊那旭座2)
** 伊那旭座1のスクリーンサイズは長野県最大級。
沿革
明治時代に開業した芝居小屋が前身であり、大正期から昭和初期には芝居を基盤としながらも、実演や歌謡ショーなども行い、さらには年5-6本の映画を上映していた。第二次世界大戦後には映画専門の劇場となっている。映画全盛期の伊那市街地には伊那旭座、伊那電気館、伊那中央劇場の3つの映画館があった。1952年以前から営業している木造映画館は日本国内に8館だけ(2014年時点)、うち4館は成人映画館であるため、伊那旭座1は全国でも希少な木造映画館である。伊那旭座1の前にある空き地は、冬季になると天竜川から水をひいてスケート場となった。
1968年には伊那電気館の閉館にともなって、邦画専門館として伊那旭座2(当時の名称は伊那映画劇場)が開館。1970年代前半には伊那市駅前の伊那中央劇場が成人映画館となったため、伊那旭座1が全配給会社の作品を取り扱うようになった。1980年代から2012年までは、自主上映団体の伊那シネマクラブが月1回の頻度で映画上映会を行っていた。
参考
* [http://www.d1.dion.ne.jp/~sk_studi/asahiza/index.html] 公式サイト
* [http://www.cinema-st.com/road/r074.html] 伊那旭座1 : 港町キネマ
* [http://www.cinema-st.com/road/r075.html] 伊那旭座2 : 港町キネマ