よみ:よしやじんじゃ
祭神は大山祇命(おほやまづみのみこと)、三原大明神である。しばしば島民を著しく畏怖せしめた三原山の噴火を、人びとは神業として受けとめ、この吉谷の地に神殿を建立して拝所としたのが吉谷神社の始まりである。
昭和40年の元町大火で吉谷神社も被災。社殿も庁屋も焼失した。氏子一同初め関係者の協賛を得て、昭和45年(1970)現社殿は完成し翌年には復興大祭も行われた。境内社として「浜宮龍王神」、飛地境内社として「薬師堂」「愛宕神社」「不動堂」がある。「浜宮龍王神」は地元では「浜宮さま」の敬称で親しまれている。祭神は不詳だが、大漁を祈願し、航海の安全を祈るために祀られたものである。創立年月も不詳である。
昭和33年(1958)東京都無形民俗文化財として岡田の八幡神社正月祭とともに指定された「吉谷神社正月祭」については、天明9年(1789)の『伊豆大嶋差出帳』や文政10年(1827)の書上にその記録がある。この祭りは神子(みこう)で開いて鹿島で納めると言われており、元町を南北両組に分けて年番と決めてある。祭礼についての伝統は厳格に守られている。

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