八上桜は、徳川吉宗8代将軍に気に入られたため、毎年江戸へと送られていた。

西行法師が八上王子に訪れた際、白咲きの八上桜があまりにも綺麗だったので歌を詠んだ。

待ち来つる八上の桜咲きにけり あらくおろすな みすの山風
(『山家集』上 春 98)
(八上王子の辺りの桜の花に出会えるのを期待して来たが、ちょうど咲いていてくれていたよ。三栖山の風よ、強く吹いて花を散らさないでおくれ)

残念ながら、現在はこの桜が残っていないので、岡地区で立ち上げられた「八上桜の会」では、八上桜の復活にむけて活動が開始された。